2006年4月の記事一覧

再演を重ねて来たこの作品。見るのはこれが初めてでした。
そのせいかどうか分からないけど、話に入り込めなかったというか。ケラの初期作品だから自分にはフィットしなかったのかな?よく分からないまま(話の筋は理解できるのだが)終わってしまったという印象です。
これなら自分的には「労働者M」の方が数段心に残ったなぁ。うーん。
席も申し分ないし、ちゃんと舞台全体も見られたし、ちゃんと集中して見ることが出来たんだけど、気付いてみたら何も残ってなかった。スイマセン…。

公演:ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ~いつもの軽い致命傷の朝~」
日程:4月7日~4月30日
場所:本多劇場
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ・犬山イヌコ・三宅弘城・大倉孝二・峯村リエ・廣川三憲・村岡希美・安澤千草・喜安浩平・馬渕英里何・三上市朗・小松和重・市川しんペー・山崎一 ほか
座席:E列センターブロック 5,800円
時間:3時間20分(途中休憩10分)

プラチナチケットをどうにか確保できて行ってきましたトラムまで。剛くんの芝居を見るのは蒲田の再演以来か、懐かしいなー。

父帰る、屋上の狂人ともに30分に満たないお芝居。でもその短い時間の間にいろんな気持ちがぎゅっと濃縮されていて、いろんな家族の形を見せつけられました。
まちゃの演出はとても好きで今回もどんな風にこの「古典」とも言える作品を料理するのか興味があったんですが、実にまちゃらしく丁寧に緻密に家族を大事にした演出だった。人の気持ちを前面に出してそれぞれの家族が生きて来た歴史をうまく見せてくれていたと思います。

剛くんの芝居は、前途のように久々だったんですが、うまく引きの芝居できるようになったなーという印象。パンフで堤さんとの対談のところにその話書いてありましたが、先日斗真くんの芝居が押しっぱなしだったんで、余計にその引きの上手さに圧倒されました。上手くなったなー。これも周りの人の影響なんだろうな。
あとは梅沢さんがやっぱり上手い!広島弁のうまさもさることながら、二つのまったく違ったタイプの母親を見事に演じ分けてました。
作品ごとの感想については続きへどうぞ。下の作品名のリンクは青空文庫へのリンクです。原作を読む事ができます。

公演:SISカンパニープロデュース「父帰る/屋上の狂人
場所:シアタートラム
日程:4月1日~4月30日
作:菊池寛
演出:河原雅彦
出演
父帰る:草なぎ剛・勝地涼・西尾まり・梅沢昌代・沢竜二
屋上の狂人:草なぎ剛・勝地涼・高橋克美・キムラ緑子・富川一人・梅沢昌代・沢竜二
座席:E列センターブロック 5,000円
時間:1時間5分(休憩10分含む)

初演、再演と何回も見てきましたが、大阪に行かないわたしには本日の公演が最後となりました。(前回4/2の感想

千秋楽だからかアドリブも多く、化粧も濃く、アクションも派手になってました。やっぱりこの公演は絡みの皆さんの殺陣が派手じゃないとね。
「いつもより多く回しております」という感じの藤榮くんに、いつもよりも回転加えてみたりして、の塚田くんやらいろいろ見所はたくさんありました。
まああいかわらずセンターを見ているわけではないので、みんなと見ているところが違うんだけどね。
花道近くの席だったんで、駆け抜けるJAEさんにうっとりしたりして。むふ。

でもやっぱり、あずみの体にみんなで血糊つけるシーンは好きだなあー。なんかあの血と一緒に怨念が乗り移るような感じがして。
あ、それから、再演の楽で気付いたところ。最後にあずみに秀頼を助けて欲しいと、飛猿がお願いするシーン。
「お前には貸しがあるだろ」「借りがあるからな」って、初演からあったっけ??全然記憶に無いんだけど。ここの一連の台詞、いいなぁって思いました。

北区の連中の台詞が全然何喋ってるのか分からないのはいつも通り。
吉浦くんのあまぎが死ぬところ「銀ちゃんのアップかっこよかったですか?」という吹き出しがついていた気さえするし。
まあ吉浦くんって器用な役者じゃないから、前にやった「ヤス」引きずっちゃったんだろうけど、もうちょっとちゃんと切り替えて欲しかったな、と。

千秋楽のお楽しみ、今回はあずみ2でした。これについては続き部分でどうぞ。

公演:明治座「あずみ~AZUMI RETURNS~」
場所:明治座
日程:4月1日~4月16日
原作:小山ゆう
演出:岡村俊一
出演:黒木メイサ・生田斗真・長谷川純・山崎銀之丞・山本亨・涼風真世・赤坂晃 ほか
座席:S席1階10列左ブロック10,000円
時間:3時間30分(途中休憩あり)

ストーリーも演出もほとんどそのまんまの再演です。
稽古期間も恐ろしく短かったですが、ちゃんと出来上がっていて一安心。ただし、初演の最初の方に戻ってしまっている感はあったな。
千秋楽あたりのあの異様な舞台上の雰囲気はやっぱり感じられなかったし。

追加されていたのは、斗真くんの3階からの登場。わたしは3階席だったので、開演前に「天井が途中で降りてきますので」と係員さんに言われ、ちょっとドキドキしました。
まあ、あの、なんですか?空中ブランコの台みたいな感じのやつが天井からずずーっと降りて来た訳ですよ。こんな仕掛け、明治座に常設してあったんですねー。パルコ劇場の「盆」といい、劇場には不思議がいっぱい。

あとは赤坂くんか。書くべきところは。
思ったよりも勘兵衛似合ってた。さすがに、勘兵衛のキャラが美女丸と歌を歌うなんてことはあり得ないんだけど、まあジャニーズへの岡村さんなりの的外れな配慮なのでしょう。
最後のあずみとの決闘シーンは悲しさとかそういうのが出ていなかったんで、さすがに残念ではあるんだけど、まああれだけできれば許せる範囲ってことで。

公演:明治座「あずみ~AZUMI RETURNS~」
場所:明治座
日程:4月1日~4月16日
原作:小山ゆう
演出:岡村俊一
出演:黒木メイサ・生田斗真・長谷川純・山崎銀之丞・山本亨・涼風真世・赤坂晃 ほか
座席:B席3階1列左ブロック5,000円
時間:3時間10分(途中休憩あり)

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