初演から10年。
今回は松尾さんの演出ということで、さらにキャストも全とっかえによる公演となりました。
山崎さんは圧巻。多部ちゃんのあの透明感はすごかった。
野田さんは稽古見たらしいけど基本的には口出しは無しなのかな?途中アリの映像で出演しておりましたが(苦笑)。あーん、野田さんのアリ素敵(バカ)。
話はそのまま、演出はかなり違う。
印象的だったのは使ったものをぞんざいに捨てている姿。
興味を持って手にとっても、すぐに飽きて忘れてしまう、そんなこの芝居のテーマを表現していたんだろうね。
最後の方でだんだん二次元的になっていくところとか、非常にわかりやすく、「百子」が単なる記号として使われているのが、もの悲しくてね…。
同じ作品でも、演出家が違うことで、全然違う印象を受けました。
初演よりもずっと殺伐とした感じで、人間の関係性というか、社会との関係性も、もっと繋がりが弱い感じ。
百子ばかりが世界の中心にぽんと放置されている感じが悲しかった。
写真はロビーでもらったチラシと旗。
結局旗は振りませんでした。振り場所は分かっていたんだけどね。ロビーでは玄米茶もいただきました。
初演でもあったから脚本指定なのかな?
…でもやっぱり初演が好き。初演の映像見ちゃおうっと。
公演:野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」
日程:3月1日~3月31日
場所:東京芸術劇場 小ホール1
作:野田秀樹
演出:松尾スズキ
出演:多部未華子・山崎一・江本純子・吹越満
座席:K列左ブロック6,500円
時間:1時間45分