2010年3月の記事一覧

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初演から10年。
今回は松尾さんの演出ということで、さらにキャストも全とっかえによる公演となりました。
山崎さんは圧巻。多部ちゃんのあの透明感はすごかった。
野田さんは稽古見たらしいけど基本的には口出しは無しなのかな?途中アリの映像で出演しておりましたが(苦笑)。あーん、野田さんのアリ素敵(バカ)。

話はそのまま、演出はかなり違う。
印象的だったのは使ったものをぞんざいに捨てている姿。
興味を持って手にとっても、すぐに飽きて忘れてしまう、そんなこの芝居のテーマを表現していたんだろうね。
最後の方でだんだん二次元的になっていくところとか、非常にわかりやすく、「百子」が単なる記号として使われているのが、もの悲しくてね…。

同じ作品でも、演出家が違うことで、全然違う印象を受けました。
初演よりもずっと殺伐とした感じで、人間の関係性というか、社会との関係性も、もっと繋がりが弱い感じ。
百子ばかりが世界の中心にぽんと放置されている感じが悲しかった。

写真はロビーでもらったチラシと旗。
結局旗は振りませんでした。振り場所は分かっていたんだけどね。ロビーでは玄米茶もいただきました。
初演でもあったから脚本指定なのかな?

…でもやっぱり初演が好き。初演の映像見ちゃおうっと。

公演:野田秀樹芸術監督就任記念プログラム「農業少女」
日程:3月1日~3月31日
場所:東京芸術劇場 小ホール1
作:野田秀樹
演出:松尾スズキ
出演:多部未華子・山崎一・江本純子・吹越満
座席:K列左ブロック6,500円
時間:1時間45分

五右衛門ロックから2年、外伝的なお話となりました。(あれ?二年前の公演感想書いてないや…)
場所はイベリア半島のコルドニア王国。
ここでアンヌ・ザ・トルネードという女海賊の用心棒として雇われていた石川五右衛門。
アンヌが捕らえられたことから話は急展開。五右衛門はアンヌを助けに向かうが王家の政治的な思惑に巻き込まれ…。
とかそんな感じのあらすじ。

いやー、面白かったなあ。3時間30分、どうなるかと思ったけど、思いっきり楽しめて結構あっという間でした。飽きなかったわ。
正直、五右衛門ロックよりも楽しかった。
ストーリー的にも非常にわかりやすかったし、二転三転する展開も面白かったしね(粟根っち裏切りとか)

五右衛門ロックの時よりも古田やその他の劇団員(粟根・高田・じゅん・河野)あたりに見せ場がいつもよりも多くて、劇団ファンとしてはすごく楽しめた。いつもはスパイス的な出番しか無かったりして物足りなかったから、これが30周年興業の恩恵なのかと思ったり。
客演のみなさんも非常にいい味を出していて、それぞれが新感線の劇団員に足りない色を出していて良かった。
浦井くんの若さや軽さはやっぱり新感線には無いもんなあ(苦笑)。

背景のセットを全て映像で表現していたりして、やっぱり西洋的なものは大変なんだろうな、舞台装置的に、と実感。

公演:新感線☆RX「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」
日程:3月18日~4月18日(プレビュー3月16日)
場所:赤坂ACTシアター
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太・天海祐希・浦井建治・山本太郎・神田沙也加・森奈みはる・橋本じゅん・高田聖子・粟根まこと・藤木孝・右近健一・逆木圭一郎・河野まさと・村木よし子・インディ高橋・山本カナコ・礒野慎吾・吉田メタル・中谷さとみ・保坂エマ・村木 仁・川原正嗣・前田悟・冠徹弥・教祖イコマノリユキ ほか
座席:S席1階P列センターブロック12,500円
時間:3時間30分(休憩20分含む)

16年振りの自由劇場の復活ということで、もちろんその16年前のは見ていないんだけどはりきって見に行きました。
出だしのところで、なんだか知らないけど、涙が出そうになってしまう。涙もろい今日この頃です。
全編通して、ほんとにいい仲間が、この瞬間を楽しんでいる、という姿が、観客である私たちを「明日も頑張ろう」と思わせてくれる、そんな素敵な舞台でした。
生演奏の「SING SING SING」は私自身高校時代の思い出の曲(オケで定期演奏会の時にやった)なので、いろんなことがフィードバックしてしまいました。

公演:上海バンスキング
場所:シアターコクーン
日程:2月23日~3月14日
作:斎藤憐
演出:串田和美
出演:吉田日出子・串田和美・笹野高史・さつき里香・大森博史・真那胡敬二・小日向文世・小西康久・三松明人・内田紳一郎・片岡正二郎 ほか
座席:S席1階XC列センターブロック9,500円
時間:3時間40分(休憩15分)

久々のじてキン公演。今回は富士見町アパートメントを舞台にした、4作のオムニバス。脚本家の顔ぶれもなかなか素敵で、どちらか片方しか見られない私はどうにかAプログラムをスケジュールに押し込むことに成功しました(大げさ)。

「魔女の夜」は富士見町アパートメントの一室での女優とマネージャーの格闘。
「海へ」は主を亡くした富士見町アパートメントの一室でのその弟と友人たちの停滞した時間の経過。
同じ一室を舞台にしているものの、全く違うテイストの、でも両方ともとてもリアルな、そしてとても人間くさい二つのストーリーでした。
脚本も役者も、そしてこの全く違う二つのストーリーを、なんとなく共通した匂いが残る二作品に仕上げた鈴木さんの演出も見事。
Bプログラムも見たかったけどなあ。

公演:自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント」
場所:座・高円寺1
日程:2月27日~3月14日
演出:鈴木裕美

【Aプログラム】
「魔女の夜」作:蓬莱竜太 出演:山口紗弥加・明星真由美
「海へ」作:赤堀雅秋 出演:井之上隆志・入江雅人・清水宏・遠藤留奈・久保酎吉
2/27昼・2/28夜・3/2夜・3/3夜・3/5夜・3/6夜・3/7昼・3/8夜・3/10昼・3/11夜・3/13夜・3/14昼
【Bプログラム】
「リバウンド」作:鄭義信 出演:平田敦子・池谷のぶえ・星野園美
「ポン助先生」作:マキノノゾミ 出演:黄川田将也・西尾まり・山路和弘
2/27夜・2/28昼・3/1夜・3/3昼・3/4夜・3/6昼・3/7夜・3/9夜・3/10夜・3/12夜・3/13昼・3/14夜

座席:G列センターブロック 5,000円
時間:2時間30分(休憩15分含む)

NYで公演した舞台の凱旋公演。慎吾の舞台は贋皿の再演以来だから何年ぶりだ?
とりあえず見てみたいという興味から、なんとなく取れたチケットにて観劇。二階席だったけど結構見やすかったです。

慎吾が主役と言うよりも「川平慈英オンステージ」という感じ。すごいわ、慈英。
全編を通してのナレーションやダンス(下駄ダンスすげぇ)、そして歌と慈英が活躍しまくりです。
堀内さんも新納くんも、その芸達者ぶりが見ていて楽しかったです。

ミュージカルとしては楽曲が正直どうなの?という感じ。
三谷さんのミュージカルと言えば「オケピ!」を思い出しますが、音楽のクオリティがイマイチという感じ。
でもまあほのぼのとした感じで、結構楽しめました。

公演:TALK LIKE SINGING
場所:赤坂ACTシアター
日程:1月23日~3月7日
作・演出:三谷幸喜
出演:香取慎吾・堀内敬子・新納慎也・川平慈英
座席:S席2階E列右ブロック10,000円
時間:2時間10分

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