初めての、それも絶対に見たくて行った「地球ゴージャス」
戸田さんが素敵だった。他の女優さん連中も結構好きなので、そういう面では結構楽しめた。
中でも「記録恐怖症の話」。
何でもかんでも記録していないと、気が済まない人。
でも記録すればするだけ自分に何の価値もないのだと実感する。
ここまでは良かったんだけどねぇ。
それを救う言葉が「ま、いっか」っていうのは…。(^^;;;
結局何の解決にもなってないじゃん。
ブレイクスルーを起こさない限り、同じことを何度もやるはず。
なのに当人は懲りて新しい道へ進むことになるのだが、あまりに短絡的、そして心理学っちゅうか、そういうものを知らなすぎ。
全編を通してこの劇中に出てくるエピソードの説教くささ、それも何か心に響いてこない、観念としての「癒し」を突きつけられたような気がして、終始冷静に見てしまった。
エンタティメントとしては評価できるけどねぇ。もっと揺さぶらないものかな?
こんなテーマなのに真剣に取り組まず茶化しているような気がして勿体にも程がある。
地球ゴージャス「クインテット」
作・演出:岸谷五朗・寺脇康文
場所:シアターVアカサカ
日程:1月17日〜2月4日
出演:岸谷五朗・寺脇康文・戸田恵子・加藤貴子・中村綾