原作はご存じのようにゴーリキーによるロシア文学。昔読んだことがあるような無いような。そんな程度の知識で見て参りました。
わたしのロシア文学への印象は「寒い、暗い、窮屈」という単純なものなのですが、今回はケラさんが演出ということでもうちょっと色鮮やかな感じになっていました。やっぱり好きだな、ケラ演出。
ロシア文学の特徴でもある閉塞感や寒さなどはそのままに、もうちょっと登場人物が「生きている」感じが出ていたように思えます。
役者さんはそれぞれいい感じで、荻野目慶子と若松武史さんの冷血コンビがこの話に活力を生み出していたような感じ。
楽しめた3時間20分でした。
公演:どん底
場所:Bunkamuraシアターコクーン
日程:4月6日〜4月27日
原作:マクシム・ゴーリキー
台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:段田安則・江口洋介・荻野目慶子・緒川たまき・大森博史・大鷹明良・マギー・皆川猿時・三上市朗・池谷のぶえ・松永玲子・黒田大輔・富川一人・あさひ7オユキ・大河内浩・犬山イヌコ・若松武史・山崎一
座席:S席XC列左ブロック 9,000円
時間:3時間10分(休憩15分)