2009年9月の記事一覧

ロンドン版の日本公演から約1年。野田さん以外のキャスティングを一新しての本公演。
>>ロンドンバージョン公演の感想

ストーリーや大まかなセット、演出の方法もだいたい同じだったと思う。
当然のことだが全編日本語で上演されるから分かりやすくなった。
だけど、その分ショッキングさは薄れた感じがするなあ。二回目だからかもしれないけど。
特に牛車が衝突するあたり。
いっけいさん演じる刑事がロンドン版よりも印象に残った。
最後あたりの野田さんの泣き声が、生まれなかった子供の産声に聞こえて耳に残った。

前回は英語ということもあって、「能」の「海人」という作品になじみが無かったせいもあって、この辺りのストーリーがイマイチ自分の中には残らなかったんだけど、改めて見てみるとこのベースの話がより心に残った感じがした。

北村有紀恵…北村有起哉…。偶然の一致ですか?

公演:野田秀樹芸術監督就任記念プログラム第3弾「ザ・ダイバー」
場所:東京芸術劇場小ホール1
日程:8月20日~9月20日
作・演出:野田秀樹
出演:大竹しのぶ・渡辺いっけい・北村有起哉・野田秀樹
座席:I列センターブロック 6,500円
時間:1時間25分

蔵之介の芝居はたくさん見ていますがTeam申の公演は実はこれが初めて。今回は手塚とおるに惹かれて見に行くことに致しました。

場所は現代のコンビニ。会社を辞めて実家のコンビニに帰ってくる天野道彦。
コンビニの店長である父親は入院中。弟の雄二が代わりに店を仕切っている。そこに来ていた客の魚住と時枝。魚住が天野の全財産の入ったトランクを盗み、レジの金を強盗しようとレジに鍵を差し込み回したとたん、別の世界へ行ってしまう。
そこで彼は7年前に死んだと思っていた葉刈とその同僚である岸に、世界はもう修復不能なところまで来ていて、別の世界へ移行作業を行っているということを知らされる。
移行完了まであと3日。移行するための条件は何か?そして天野は移行できるのか?!

というのが簡単なあらすじ。

「ノアの方舟」とか「7seeds」とか思い出したわ。
話の展開としては別に真新しくもない感じで、最後のオチも普通なんだけど、なんだか一生懸命みんなが生きているということが、切なく胸にじーんと来ました。

知っている人と知らない人という構造が幾重にも重なっていて、その辺りが脚本の力なのかと。
それにしても手塚とおるかっこいいなあ…。

公演:Team申第3回公演「狭き門より入れ」
場所:パルコ劇場
日程:8月17日~9月6日
作・演出:前川知大
出演:佐々木蔵之介・市川亀治郎・中尾明慶・有川マコト・手塚とおる・浅野和之
座席:K列左ブロック 7,500円
時間:2時間

舞台は1964年辺りの大阪。くず鉄を拾い売って違法の取引を生業にしているゴローたちや岩田たちアパッチ。そこにゴローの組に一人の男が加わることとなる…。

とまあそんな感じで。
さんまさんのお芝居は何本かすでに見てますが、初日ということもあって、アドリブ感満載だなぁ、それも長いなあ、と思っていたら、実は最後にちゃんと繋がっていたりして、生瀬脚本はなかなかあなどれません。
アパッチたちが貧しいながらも楽しく一生懸命生きる姿ににまにましてしまったり、どんでん返しにハラハラしたり非常に楽しい3時間でした。

公演:GEORGIA presents「ワルシャワの鼻」
場所:世田谷パブリックシアター
日程:9月5日~9月16日
作:生瀬勝久
演出:水田伸生
出演:明石家さんま・生瀬勝久・羽野晶紀・山本太郎・徳永えり・山西惇・温水洋一・八十田勇一・小松利昌・杉本凌士・仲田育史・大迫茂生・坪内守・吉田鋼太郎
座席:1階N列左ブロック S席9,500円
時間:3時間

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