2000年9月の記事一覧

ほんとうは行かないって決めたんだけど、何だか気になって行ってしまいました。
感想は一言でいうと「あちゃ~やっちゃった~」って感じ。
音楽最悪、ストーリー最悪。公開仮面ライダー撮影かと思っちゃったよ。
申し訳ないが、わたしの正直な気持ちでは「これがよい」とはお世辞にも言えない。
(別に金返せとかは思わないけどね)

JACが今後も同じような芝居をやっていくというつもりなら、もっとストーリーをどうにかしてほしい。
どこかで聞いた台詞、ありきたりの展開、ただアクションを見せるための流れ。
そして「いつもの」配役。もっと意外性が欲しいなあ。。
役者陣は確実に力を付けているから余計にもったいない。
関根さんやっぱ好きだわ~。田邉さん、横山さんは前から好きだし。
アンドロイドをやったお姉ちゃんもよかった。よかったんだけどね。。

公演:JACプロデュース「TOKYO2050」
場所:東京グローブ座
日程:9月21日〜10月1日
出演:春田純一・宮村優子・横山一敏・清家利一・岡元次郎・武智健二 ほか

ゲスト:勝村政信・小松正一・松尾貴史

やりたい放題、役者一本勝負。といった感があったこのお芝居。
いやあおもしろかった。役者の力量が問われるであろう、アドリブの数々。そしてほんとに真剣にその戦いに挑んでいるみなさま。ほんとに尊敬致します。

勝村くんってかわいいよなぁ。役者だしさ。
なんかすごくおもしろかったし、何気な~くいろんな批判も入っていたりして内藤さん(だっけか?)のセンスを感じる。
今回でこのお芝居はお休みだそうだが、是非またやってほしいな。

公演:南河内万歳一座「青木さん家の奥さん」
場所:三鷹市芸術文化センター 星のホール
日程:9月13日〜9月17日
作・演出:内藤裕敬
出演:内藤裕敬・荒谷清水・勝村政信・小松正一・松尾貴史ほか

出演する方がどの方も素敵な声の持ち主。
このお芝居の第一印象。っつうかナイロンの第一印象。
これはミュージシャンでもあるケラの無意識のこだわりなのかもね。
わたしは声の素敵な人はみんなだ~い好きなので、話がどうであろうが、きっとナイロンは楽しめる予感がする。

さてお話ですが、時間移動装置を間違って使ってしまい、いろんな時代に飛んでしまった
アル中の母、暴力を振るう父、やりたい放題の娘&息子という家庭崩壊寸前の廻家の人々。
そして最後には今までの記憶を一切封じられてしまう。というお話。
御巣鷹山に落ちたあの飛行機事故、戦争、などをいろいろ絡めながら戦後の日本を垣間見る作品になってた。
そして皮肉な最後。この辺がやっぱりケラらしい。
3時間半、あっという間に楽しめた、いろんなところにちりばめた、その時代時代の人の心理を実にうまく表現していたように思う。
みんな楽しそうなのね~。三宅くんの芝居初めて見た。

公演:ナイロン100℃ 20th Session「ナイスエイジ」
場所:本多劇場
日程:9月1日〜9月17日
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ・峯村リエ・三宅弘城・今江冬子・大倉孝二・松永玲子・長田奈麻・小林高鹿・村岡希美・廣川三憲・小市慢太郎・池谷のぶえ・志賀廣太郎・原金太郎 ほか
チケット:4,300円

二度目の観劇です。
今日は最前列の通路側。野田さんが登場する方ね。
いやあ何か台詞減ってません?それとも飛んだだけ?
「劇作家に俺はこのことを話す」の後の「そして初日にこいつを殺す」が無くなっていたような気がするんだけどなあ。。。。
二回目だけに話の交錯の仕方も分かりやすく、台詞がばんばん入ってきた。

今日はね、野田さんの等身大の片思いに胸を打たれてぼろぼろ泣いてしまいました。
中年と少女という垣根を超えて自分は愛されていると思っていたら、それは単に利用されていただけだった。
そして愛する彼女が愛したのは自分とそう年齢は違わない、ただの中年男だったという事実。
耳が聞こえなくなった彼女は自分が故郷に訪ねに来ても顔色ひとつ変えずに「もう話は終わった?」と冷静に言うだけ…。うぅ、かなしいよぉ。
救いのないこの愛の形。
そもそも人生に救いなどあるわけはない、とカノンに続いて言われているような気がした。
でも好きなんだなあ、この作品。

公演:NODA MAP番外公演「農業少女」
場所:シアタートラム
日程:9月8日〜10月9日
作・演出:野田秀樹
出演:深津絵里・松尾スズキ・明星真由美・野田秀樹
チケット:7,000円

小さなスペースに凝縮されたエネルギー。
カーテン、キャスター付の台、携帯電話。どれを取っても野田的で素敵。
松尾スズキ、深津絵里、ほんとにすごかった。
役者の野田秀樹を堪能した。
そしていつもは派手さで目を引く明星さんは地味ーな難しい役を見事に演じてました。

やっぱり野田さんは小劇場がいい。溢れるぐらいの情熱を手に取ることができる。
社会的な話も急遽書き上げたという脚本故にかあまり複雑にならず、ストレートに伝わってくる。
そしてじーんと広がるあったかさ。
おすすめです。ほんと。何度でも行きたいです。

一列目の方、バックを持たされたら野田さんにいじられる合図です。
ってわたしがやられたんだけどね(苦笑)。

公演:NODA MAP番外公演「農業少女」
場所:シアタートラム
日程:9月8日〜10月9日
作・演出:野田秀樹
出演:深津絵里・松尾スズキ・明星真由美・野田秀樹
チケット:7,000円

ほんとに笑った笑った。コント?それとも素なのか?
ハプニングも全て笑いに変えてしまう、そのさんまの天才さ。
そして何食わぬ顔で本筋に戻す脚本家生瀬。
そして味のある深沢・温水・中村ら脇役。

これってどこまでが脚本に書いてあってどこからがアドリブなのか全く検討がつかない。
でもそれがとっても新鮮でとってもリアルで好感が持てる。
確かに大してひねった本ではないが、やっぱり
「死にたくないんじゃないんだ!生きたいんだ!」
はほんとの叫びに聞こえたし、笑ったことのない軍曹の奥さんとのエピソードには泣かされた。
上質のコント演劇だった。
再演、という話があるそうだが、もっともっとみんなが楽しめるといいなと思う。
やっぱり天才は天才だ。敬服。

公演:PARCOプロデュース「七人ぐらいの兵士」
場所:PARCO劇場
日程:8月29日〜9月3日
作:生瀬勝久
演出:水田伸生
出演:明石家さんま・恵俊彰・一色紗英・深沢敦・温水洋一・八十田勇一・坪田秀雄・山西惇・中村育二・生瀬勝久
チケット:8,000円たしかE列とかのセンター

Monthly List

Tag Clouds