手塚治虫の世界を忠実に再現していたと思う。
話はたしかにおもしろかったし、特に脇役がすごかった。
ただ脚本がいまいち練られていないし演出もなんだかねえ…。
2時間半という時間が長すぎたし、ところどころ退屈なところがある。
例えば宮沢りえの回想シーン、テレビならあれでいいだろうけど、舞台で二回も入れるのは無駄。
もっと簡潔にして2時間に入れてしまったらどうだろう?
原作を見て分かったのだが、七色インコは先に泥棒であると主催者に告げてから、「それでもよければ…」とお伺いをたてる。
このシーンがなくなっていたのが残念だった。
でなきゃ普通泥棒の役者なんて頼まないじゃん。おっかしいなあって思って見ていたのよね。
ごろちゃんは、一舞台ごとに成長が見られ、今回は活舌も良く、他の人との絡みの場面でもうまく引くことを覚えたように感じられた。
宮沢りえも検討していて、見ていて微笑ましかった。
いつも話題になるSMAPファンの態度だが(爆)、何度もトイレに立つわ、寝ているのにスタンディングオベーションするわで、相変わらずといった印象。
ごろちゃんの評判を落としているのは君らだという自覚を持って欲しい。
公演:RUPプロデュース「七色インコ」
場所:赤坂ACTシアター
日程:5月14日〜5月30日
原作:手塚治虫
脚本:樫田正剛
演出:落合正幸
出演:稲垣吾郎・宮沢りえ・佐戸井けん太・こぐれ修・河野洋一郎・トロイ・久世星佳 他