2000年5月の記事一覧

手塚治虫の世界を忠実に再現していたと思う。
話はたしかにおもしろかったし、特に脇役がすごかった。
ただ脚本がいまいち練られていないし演出もなんだかねえ…。
2時間半という時間が長すぎたし、ところどころ退屈なところがある。
例えば宮沢りえの回想シーン、テレビならあれでいいだろうけど、舞台で二回も入れるのは無駄。
もっと簡潔にして2時間に入れてしまったらどうだろう?

原作を見て分かったのだが、七色インコは先に泥棒であると主催者に告げてから、「それでもよければ…」とお伺いをたてる。
このシーンがなくなっていたのが残念だった。
でなきゃ普通泥棒の役者なんて頼まないじゃん。おっかしいなあって思って見ていたのよね。

ごろちゃんは、一舞台ごとに成長が見られ、今回は活舌も良く、他の人との絡みの場面でもうまく引くことを覚えたように感じられた。
宮沢りえも検討していて、見ていて微笑ましかった。
いつも話題になるSMAPファンの態度だが(爆)、何度もトイレに立つわ、寝ているのにスタンディングオベーションするわで、相変わらずといった印象。
ごろちゃんの評判を落としているのは君らだという自覚を持って欲しい。

公演:RUPプロデュース「七色インコ」
場所:赤坂ACTシアター
日程:5月14日〜5月30日
原作:手塚治虫
脚本:樫田正剛
演出:落合正幸
出演:稲垣吾郎・宮沢りえ・佐戸井けん太・こぐれ修・河野洋一郎・トロイ・久世星佳 他

全国公演を終えて東京に戻ってきた新感線&アツヒロ。
全体的にだいぶ余裕が見えてきた感じ。
席のせいでもあるんだろうけど、流れがスムーズで、見ていてすごく楽しめた。
アツヒロが格段に良くなっているような…。

なんかしっぽぉちゃんの「おおきに」でほろっとさせられてしまいました。
何かこういう「人情」っていうのを全面に出されるとつらい…(苦笑)。
わたし的には今日は右近さんがツボ。その歌好きです。(^^)
京さん、声枯れまくってますけど、大丈夫でしょうか?お目当てだったんでちょっと残念。

ロビーで鴻上さんと元光GENJIの誰だっけ?いちばん若い子じゃないかな?とお会いしました。
鴻上さんについつい「プロパガンダ昨日見てきました」と言いそうになってしまったです。

公演:SHINKANSEN☆PARCOMICS「犬夜叉」リターン公演
場所:ル・テアトル銀座
日程:5月22日〜5月29日
原作:高橋留美子
脚本:戸田山雅司
演出:いのうえひでのり
出演:佐藤アツヒロ・遠山景織子・馬渕英里何・京晋佑・吉田朝・礒野慎吾・西牟田恵・右近健一・村木よしこ・河野まさと・村木仁・インディ高橋・川原正嗣・前田悟
チケット:S席7,500円

近来の鴻上作品の中でいちばんおもしろかった。言いたいことが素直に表現されていたと思う。

マスコミによって事実を曲げて表現されてしまった、犯罪者の父親。
そのことを恨む姉と恨みながらも小説という形を借りて有名になろうとする妹。
それに巻き込まれていくいろんな人たちの物語。

自分にとっての「世間」って一体なに?
わたしに影響を与える周りの人かな?わたしの場合。
でももっと広い範囲なのかもしれない。

「勝つ」そして「負ける」ということ。世間に勝つってどういうことなんだろう。
「戦いなさい」とは言うけれども、それは相手を殺すコトじゃないだろう?と劇中ず~~っと思っていた。
どうもこの話に出てくる人間(特に妹)は短絡的。現在の人を表現しているのか?
結局お父さんがいちばん考えているわけなのだが、それも自分が普通に暮らしたい、
ただそれだけの理由からだしな。
「ピクニックに行きましょう」
このシーンで理由は分からずほろっとしてしまった。
傷ついたもの達のつかの間の休息だからなのか…。

今回のつぼは生方の「かえってこいよ」(爆)。つか事務所のオーディション思い出した。
まだまだよく咀嚼できない。何か降霊したらまた書きます。。

公演:KOKAMI@Network「プロパガンダ・デイドリーム」
場所:東京グローブ座
日程:5月11日〜6月2日
作・演出:鴻上尚史
出演:加納幸和・大高洋夫・筒井真理子・乾貴美子・生方和代・旗島伸子 他
チケット:S席6,000円

「俺の罪はカノン」の台詞が今もなお、耳に残っております。
千秋楽はやっぱり神がかり的なところがあるのか、すごくよかった。
手塚さん、やっぱりあなたの表情は素敵です。
岡田くんのそのリアルさ素敵でした。
この二人はわたし的にはかなりよかった。

それから京香さん「次郎」を「太郎」っていっちゃいけないでしょう。
ま、細かいことはいいんだけどね。

最後に、太郎が「希望」に絵を「自由を忘れたやつら」に届けてくれ、と頼むんだけど、
あれって天麩羅判官の屋敷に届けたんだよね?
話もカノンになってるんだよね?(あれ?ちがうのかな?)
最後の最後にいろんな謎が解けてきて、やっぱり野田さんの世界は深いやって妙に納得。
次回作、とってもきになります。

公演:NODA MAP「カノン」
場所:Bunkamuraシアターコクーン
日程:4月1日〜5月14日
作・演出:野田秀樹
出演:唐沢寿明・鈴木京香・野田秀樹・岡田義徳・須藤理彩・手塚とおる・広岡由里子・大森博・宮迫博之・小林正寛・春海四方・蛍原徹・瀧山雪絵・杉本恵美・保坂エマ・串田和美
チケット:S席8,000円

二回目で少しは理解も深まってきたような。
一回目よりもみんなやりたい放題って感じがして、見ていて楽しかった。
どちらかというと主役の二人よりもその周りの人に目を奪われていた。
今日はなんといっても手塚さん。あの人の目つきがすごい。
今日はサイドからの観劇だったんで、いつにも増して人の視線を感じることが出来た。
いやあこの芝居は目線の芝居だよねえ。
って前で見ないとわからんけど。

公演:NODA MAP「カノン」
場所:Bunkamuraシアターコクーン
日程:4月1日〜5月14日
作・演出:野田秀樹
出演:唐沢寿明・鈴木京香・野田秀樹・岡田義徳・須藤理彩・手塚とおる・広岡由里子・大森博・宮迫博之・小林正寛・春海四方・蛍原徹・瀧山雪絵・杉本恵美・保坂エマ・串田和美
チケット:S席8,000円

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