2008年5月の記事一覧

とある場所。ベンチと街頭、そこに降る枯葉。そこにやってくる男は何かを探している風。彼を追っかけてやってくる女は彼の手伝いをしようと思っている。やっとのことで彼から探しているものを聞き出し手伝いをするのだが…。
とまあそんな感じのあらすじか。

グルグルと同じあたりを回ってしまい、出口からは出られない女。
ずっと前にいなくなってしまった猫を昨日いなくなったものとして探し続ける男。
その男の弟は暖かく彼を見守っている。
散らかっている場所にいるのが本当の自分なのか、片付いた場所にいるのが本当の自分なのか分からなくなっている男。
そんな感じの登場人物。

不条理劇は嫌いじゃないんだが、正直、長塚の描く不条理劇は何もかも足りなく見えた。
舞台装置や演出は好きなんだけどなー、この脚本にはあんまり魅力を感じなかった。
こういう路線で今後行くのかな?だとしたらちょっと考えるかも…。
女が時間の感覚を失うところで「モモと時間泥棒」を猛烈に思い出しました。

公演:阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「失われた時間を求めて」
場所:ベニサン・ピット
日程:5月8日~5月27日
作・演出:長塚圭史
出演:中山祐一朗・伊達暁・長塚圭史・奥菜恵
座席:F列 5,500円
時間:1時間40分くらい

久々の銀ちゃん舞台。
松井さん演じるメディアの一人舞台というような印象。
動きがすごく少ない芝居なので、うーん、正直物足りないかな。
赤坂さんが説明役としてあらすじ説明しちゃうのも「うーむ」という感じ。

大竹さんのメディア見たときの表面に出てくる「激情」とはまったく別の奥に秘めた「思惑」という感じ。その方が怖いといえば怖いけども…。

公演:王女メディア
場所:THEATER1010
日程:5月13日~5月18日
原作:エウリピデス
脚本:笹部博司
演出:栗田芳宏
出演:松井誠・山崎銀之丞・菅生隆之・赤坂泰彦
座席:5列センターブロック S席7,300円
時間:1時間40分

相棒のテレビドラマの方も最近では当たり外れの幅が大きくなってきて、今回は戸田山さんが脚本を手がけるということで不安はあったものの、まあ相棒好きだし、頑張って宣伝してるしということで実家に帰省したついでに見てきました。

2時間は結構あっという間で、チェスのやりとりとかは見ていて楽しかったんだけども、これなら年始にやっている2時間ドラマの方が脚本が練られているような印象を受けました。
映画ということで、いろいろなシーンを欲張ってしまったのが原因なのでしょうか?相棒らしい「こぢんまり感」が少し失われてしまったのが残念です。
テレビ朝日らしい妙な「思想」が後半出てきて少しげんなりしたところはありましたが、映画として見るのにはまあまあ楽しめたのでは無いのでしょうか?
右京さんの指示で薫ちゃんがいろいろ探して、ダミーでっていう下りは結構面白かったし。

でもやっぱり私は生瀬が出ていた土曜ワイドの頃のが一番好きだな。というか輿水泰弘さんの脚本で映画化してほしかったよー。

タイトル:相棒 劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン[オフィシャルサイト]
脚本:戸田山雅司
監督:和泉聖治
出演:水谷豊・寺脇康文・鈴木砂羽・高樹沙耶・岸部一徳・木村佳乃・西村雅彦・原田龍二・松下由樹・津川雅彦・本仮屋ユイカ・柏原 崇・平幹二朗・西田敏行
企画:テレビ朝日
時間:約2時間

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