2006年10月の記事一覧

主役なんてどうでも良くて、脇役を見に出かけました。何気に結構楽しみにしておりましたが、G2の脚本って外れる確立が高いんでちょっと心配でした。

銀平（松岡）の友人京介（河原）が何者かに殺され、偶然にもそこに居合わせてしまった銀平はその罪を被せられ投獄される。京介から死ぬ間際に「ロッカーの物を出してくれ」と頼まれた銀平はどうにかして脱獄出来ないかと考える。鶴見の刑務所で毎年開かれる「ロックフェス」に出演してその際に逃げ出そうと考え、急遽ロックバンドを結成するが…。
とかいった感じのストーリー。

近未来、震災後の東京。近くの建物が倒壊の危険があるということで立ち入り禁止区域になっているところに住んでいる兄と妹。そしてそこに尋ねてくる小説家。兄弟の面倒を見ている警官や、途中でボランティアの仕事を紹介してくれる女とのお話でした。

まず劇場に入ると廃墟となっている二つの建物。「胎内」でのセットとちょっと被りますね。お話の方もあんな感じで閉塞した中に、いつ来るか分からないもの（余震ももちろんだけど、死や感情の爆発なんかも）を待っている人達、というある種の「ゴド待ち」風な感じも、「胎内」と被っていたような感じをうけた。
最後の小説家がやっと自分の物語を紡ぎ出すシーンや、「芽吹き」のシーンはお約束とも言えるがやっぱり引き込まれたな。