さて第二回目。
ちょっと睡眠不足&疲れていて、ところどころ爆睡してしまいました。ごめんなさい~。
でもちゃんと手塚とおるのあたりで起きるわたしったら、現金だわ。
で、家に帰ってきて、戯曲を読んだ。
RUPを見た時には、いろんな色があったような気がしたから。
もっと「何もくれない色」とか血の噴水とかの「色」っていうのが、生々しく自分の中に残ったような気がしたから。
読んだら、はっきりした。すべて最後「透」の独白にあったんだね。
なんで、エンディング変えちゃったんだろう。
ここの台詞たちって、すごく好きだったのになあ。
確かにかなり恥ずかしいっていうか、赤裸々な台詞と思われるものがいっぱいあるから、野田さんが例の照れ隠しで、削除したっていうのは感じたけど、言霊の色の話とか、「起きたら神様が横にいるなんて(嬉)」とケラが起き上がるところとかも、すごく好きだったのにな。
この台詞をカットしたことで、砂丘の色彩っていうか、そういうのはかなり印象に残るようになっていて、「虚無感」っていうか「寂寥感」っていうか、そんなイメージが残ったんだと思う。
確かに今回の芝居は、衣装も新聞紙で、色といえば、透明人間になった透の「青」だったり、ケラの靴の赤だったりするわけで、そういう象徴以外のものは、「無色」っていうか砂の色(=新聞紙の色)を全面に出したような感じに思えた。
色をつけようと思えば、いくらでもつけられる戯曲だと思うんだけど、あえて今回、野田さんがこういう演出にしたっていうのは何かの意図があるんだろうな。
次までの宿題にさせてください。
なんかこの作品って「RightEye」を思わせたり。砂とかさ。
野田さんの失明直後に書かれた戯曲らしいので、その辺も関係あるのかもね。
目が見えないケラと煙に巻く透。
なんかこの二人の組合せがさ、何とも言葉遊びっぽくて、野田らしくて、好きだったりして。
公演:新国立劇場「透明人間の蒸気」
作・演出:野田秀樹
場所:新国立劇場 中劇場
日程:3月17日~4月13日
出演:宮沢りえ・阿部サダヲ・野田秀樹・高橋由美子・手塚とおる・有薗芳記・大沢健・秋山菜津子・篠崎はるく・六平直政・池谷のぶえ ほか
チケット:S席7,350円