2004年3月の記事一覧

さて第二回目。
ちょっと睡眠不足&疲れていて、ところどころ爆睡してしまいました。ごめんなさい~。
でもちゃんと手塚とおるのあたりで起きるわたしったら、現金だわ。
で、家に帰ってきて、戯曲を読んだ。
RUPを見た時には、いろんな色があったような気がしたから。
もっと「何もくれない色」とか血の噴水とかの「色」っていうのが、生々しく自分の中に残ったような気がしたから。
読んだら、はっきりした。すべて最後「透」の独白にあったんだね。
なんで、エンディング変えちゃったんだろう。
ここの台詞たちって、すごく好きだったのになあ。
確かにかなり恥ずかしいっていうか、赤裸々な台詞と思われるものがいっぱいあるから、野田さんが例の照れ隠しで、削除したっていうのは感じたけど、言霊の色の話とか、「起きたら神様が横にいるなんて(嬉)」とケラが起き上がるところとかも、すごく好きだったのにな。
この台詞をカットしたことで、砂丘の色彩っていうか、そういうのはかなり印象に残るようになっていて、「虚無感」っていうか「寂寥感」っていうか、そんなイメージが残ったんだと思う。
確かに今回の芝居は、衣装も新聞紙で、色といえば、透明人間になった透の「青」だったり、ケラの靴の赤だったりするわけで、そういう象徴以外のものは、「無色」っていうか砂の色(=新聞紙の色)を全面に出したような感じに思えた。
色をつけようと思えば、いくらでもつけられる戯曲だと思うんだけど、あえて今回、野田さんがこういう演出にしたっていうのは何かの意図があるんだろうな。
次までの宿題にさせてください。
なんかこの作品って「RightEye」を思わせたり。砂とかさ。
野田さんの失明直後に書かれた戯曲らしいので、その辺も関係あるのかもね。
目が見えないケラと煙に巻く透。
なんかこの二人の組合せがさ、何とも言葉遊びっぽくて、野田らしくて、好きだったりして。

公演:新国立劇場「透明人間の蒸気」
作・演出:野田秀樹
場所:新国立劇場 中劇場
日程:3月17日~4月13日
出演:宮沢りえ・阿部サダヲ・野田秀樹・高橋由美子・手塚とおる・有薗芳記・大沢健・秋山菜津子・篠崎はるく・六平直政・池谷のぶえ ほか
チケット:S席7,350円

前回のRUP版のもやもやを払拭したくて出かけてきました。
いきなり日の丸がステージ上にどどーんと。それだけでなんだかワクワク感がつのる。
日本という国家に不信をいだいている今だから見えるものもあるようで…。

野田作品の主役は何もやらせてもらえないことで有名なので、サダヲに関してはまああんなもんでいいんじゃないのかな?
宮沢りえちゃん、透明感があってよかったな。
サリババの洗脳のさせ方とか、ほんとに陰湿で、だからその反動でケラという女性が透明に見えてくる。
華岡軍医の手塚とおるもすごく良かった。ほんとに国家の命令を我が物として、任務に忠実で、だからこそかっこよく見えるんだよね。(善悪は別にして)
新国立の中劇場の使い方、やっぱり野田さんのが好きだ。
満喫しました。

あんまし、こういうことするの好きじゃないけど、比較しちゃう?(爆)
演出:野田>(超えられない壁)>岡村
サリババ:野田>(超えられない壁)>青木くん
ケラ:宮沢りえ≧小西真奈美
ほとんど並んでるんだけど共演者によって出された+αが大きそうな…
透アキラ:サダヲ≧筧
一個ひっかかってんのは「ん、あ、ああ」という言葉の使い方なのよね。
これだけは筧ちゃんの方が良かった。(印象的に残ったから)
華岡軍医:手塚とおる>>>村上信五
これは比べるのが酷でしょう。手塚とおるの華岡軍医には何も文句はございません。
あと役名忘れちゃったんだけど、RUP版の方が格段に良かったのが、これ。
宮本裕子>>>>高橋由美子
なんでああいう印象の薄い役にしちゃうのかね??疑問。

詳細は二回目以降に書く予定。

公演:新国立劇場「透明人間の蒸気」
作・演出:野田秀樹
場所:新国立劇場 中劇場
日程:3月17日~4月13日
出演:宮沢りえ・阿部サダヲ・野田秀樹・高橋由美子・手塚とおる・有薗芳記・大沢健・秋山菜津子・篠崎はるく・六平直政・池谷のぶえ ほか
チケット:S席7,350円

二回目の「美しきものの伝説」。
なんだかこの作品、気になるんだよな。
あらゆるところで酷評されていても、でもさ、好きな脚本のタイプだからだろうと思うんだけど、見たくなっちゃうの。
久々に脚本にはまった、という感じ。
今日は浅野さんの最後のところとかで、なんだか妙に泣きたくなったりしてしまった。
「花咲かそ 花咲かそ 死ぬほど生きた人たちのため」のところの羽場さんとか猛烈にかっこいいしさ。。
なんだか妙にじーんとした。
あ~テレビとかで放送しないかな~。わたしは好きだな~。ただし、最後の曲以外ね。もちろん。

公演:SISカンパニー「美しきものの伝説」
作:宮本研
演出:マキノノゾミ
場所:紀伊國屋ホール
日程:2月17日~3月10日
出演:段田安則・キムラ緑子・浅野和之・高橋克実・深浦加奈子・田山涼成・羽場裕一・佐戸井けん太・綾田俊樹・松澤一之・山下容莉枝・樋渡真司・西川忠志 ほか
チケット:指定6,500円

夜はパルコへ、岩松+良々を見に。
なんか、あいかわらずだるい脚本。でも好きなんだけどさ。(苦笑)
しっかりやろうとしている人(緒川たまきとかさ)とやろうとしてない人(三谷さん)とかのコントラストがなかなか絶妙。三谷さん、素敵だなー。
良々についてはなんかすごいよ、芝居してるもん。(爆)
最後、ワニになってしまうとはさすがに思わなかったけど、あのなんか壊れた感じが好き。緒川たまきとかも、もっと芝居やってくれればいいのになあ。もっと見たいよ。この人。

公演:タ・マニネ「素手でワニを捕まえる方法」
作・演出:岩松了
場所:パルコ劇場
日程:2月20日~3月7日
出演:小林薫・荒川良々・岩松了・緒川たまき・小澤征悦・片桐はいり・佐藤銀平・田中哲司・徳井優・三谷昇
チケット:指定6,500円

AGAPEのG2+倉本。倉本さんの脚本って一回体験してみたかったんだよねー。

ある穴の調査のための研究施設、そこを調査に来た調査員と取材のためのライター・カメラマンと現地語の通訳そして医者が到着したのだが…。
う~んと、こういうなんか密かにぞわぞわって来るお話好き。すごい理系な感じの話がたまらん。
壊れていく過程がいまいちな感じがしたのはG2のせいなんだろうか?(をい)
今度、PPPPの公演見に行こうかな。

公演:AGAPE STORE「しかたがない穴」
作:倉持裕
演出:G2
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:3月2日~3月10日
出演:松尾貴史・山内圭哉・松永玲子・小林高鹿・秋本奈緒美

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