2005年2月の記事一覧

とある地方のとある屋敷に引っ越してくる中年の山本夫婦。妻の静養のためにこの屋敷にやってきたらしい。そこにはなぜか一人の若い女サヤがいる。妻は電話を貸してほしいとその女にすがると、「貸してやるかわりにお願いを聞いて」と「掘り返す」ことを頼まれる。
だまして、掘り返さずに電話を借りたかったのだが、結局うまくいかず、そのお願いに手を貸すと、ゾンビがそこから生き返ってきた。そのゾンビは第二次世界大戦で命を落とした兵隊。一通り自分が死んだ後のことを聞くと、ゾンビたちはアメリカに報復してやろうと考えはじめた。妻は（空想上の）愛人に会えないくらいなら、死んだ方がまし、と自分を人質に夫に爆撃機を用意するように頼む。
サヤも実は死人で、戦争中に好きだった立花ともう一度会いたくて、死体の埋まった付近を掘り起こしてもらうように頼んだのだ。

終戦後しばらく経った頃、浜松にあるトリスバー。そこに集う客たち。
その日は、浜松球場で、西鉄対中日の試合が行われるはずだったのだが、雨のため中止。
そこにはその試合を見るつもりだった人や、出るはずだった選手などもいて…。