1999年4月の記事一覧

この舞台は萩尾望都さんの同題のものが原作となってます。(こちらは16ページという長さ)
話の方はそれに野田秀樹なりにいろんな要素を追加したもの(まぁ、お得意分野ですから)です。

ひとことでいうと、ぼわ~~んって波紋みたいに何かが私の中で起こった舞台だった。
ひたむきに生きたいと思うシュラと何がなんやら分からず笑っているしかできないマリア。
そして人間のうちなるところに住む怪物達のいろんな思惑。
人間が人間であるが故に怪物っていうのは「巣くう」わけで、やっぱり野田さんの舞台は深いと思ったのだわ。

タンゴのリズムのことを「人間のリズムじゃない」というあたり、どういう背景で「タンゴ」という音楽が生まれてきたのか非常に気になるし、「霧笛」というものの私たちにとっての(特に野田さんにとっての)位置づけっていうのも気になるし、まだまだ宿題はいっぱいって感じです。

生きられないマリアのために音を作ってあげる…なんて素敵でそしてなんて悲しいことだろう。
それも霧笛だなんて、聞く度にシュラは自分と同じ顔をしたマリアを思い出すんだろうなぁ…。せつないなぁ…。

公演:NODAMAP「半神」
場所:シアターコクーン
日程:4月2日〜5月2日
作・演出:野田秀樹
出演:深津絵里・加藤貴子・勝村政信・野田秀樹・鷲尾真知子・山崎一・佐々木蔵之介・明星真由美ほか
座席:S席たしかBRの4番くらい7,500円

毎年earth dayに行われているこのイベント、今年は10周年ってことで、デビューして10周年を迎えるDreams Come Trueがやることになったのである。
とは言っても昨日までやった「春の夢」と内容的には99%同じ。
違うところと言えばCMが入ることだろうか?
ほんとになんちゃってレポになってしまって申し訳ないのだけど、簡単にお送りします。
昨日のリハーサルのせいか、入場もスムーズ。18:00ちょっと前についたときにはすでに開場であった。昨日ほどの混雑もないってことは昨日のリハは成功だったんだなぁ…。
今日はアリーナなので、のんびり入ってもいいだろう、という舐めた考えを持ったわたしはトイレに行って身支度を整え約5分前に着席。

ファンクラブ限定ってことで4/22のFM-TOKTOの「We Love Music! We Love The Earth!」のリハーサルを兼ねたコンサートが激安¥3,650で行われました。

会社をフレックスで出て武道館に着いたらすでに17:45すぎ。ぎりぎり??
怪しげな某MLの団体と自己紹介を交わす。みんな今日限定発売のリボンテープ(?)買ってつけてて羨ましいったらない。
おしゃれ関係でみ~さまがお守りにつけていた一見ミッキーにみえるドリクマのテープ。じゃあグッズ売場へ…と思ってテントへ向かうと、もう武道館の入り口付近にまで列がのびていた。軟弱なファンのわたしが我慢できるわけはない。(爆)
あきらめた。

開場はいつもより遅れていた感じ。手際悪いんだもの。どこ?イベンター(爆)。
全てがあしたのリハーサルとして行われていたのであろう。なめっきってる。

会場に入り席につく。1階南H48番。センターのちょっと東側。いいところである。
目の前をうろうろしている人に何だか見覚えが…と思ったら、先週もあった「KEITA」さん、その人であった。どうやら南のA列には関係者が勢揃いらしく、挨拶に廻っている。

先日はちょっとなんにも話を書かなかったんで、今回はちらっと書いてみようと思います。

舞台の舞台となるのは越後湯沢の新潟よりの隣駅の待合い室。
そこで地元の温泉を一応満喫した温水夫妻とこれから温泉場に行く太宰治が出会います。
実は温水夫妻の奥様の方が太宰治の元彼女だった。
旦那さんがいない時を狙って執拗にせまる太宰に、温水夫人もついついペースにのせられて、
楽しく昔話をしてみたり。
この不思議な三角関係に唯一の地元民「打雷修」が加わって話が進んでいきます。

前回も何だか腑に落ちなかったこの舞台(おもしろかったんだよ)、千秋楽のカーテンコールで
三谷氏が唐沢寿明扮する太宰治と同じ衣装を付けてきたときに、やっとなんか納得したんだな。
#遅すぎ??

太宰治=三谷幸喜自身であり、人間の象徴のような気がした。
誰の心の底にも「みみっちくてどうしようもない部分」が存在していて、またそれを力づける
温水夫人のような強さも自分の中にある。
それが言いたかったんじゃないかなぁって、勝手にそう思っちゃったんだよね。
#ほんとは全然違っていたらごめんなさい>関係者のみなさん

打雷が「ほんとは逃げちゃおうと思った」って一節がほんとにかわいくて、
そして切なくなってしまった。

やっぱり号泣とまではいかなかったものの、なんだか深いところで癒されちゃった舞台
だった。
やっぱ、人間っていいよね♪

公演:PARCOプロデュース「温水夫妻」
場所:パルコ劇場
日程:3月8日〜4月18日
作・演出:三谷幸喜
出演:唐沢寿明・角野卓造・戸田恵子・梶原善
チケット:7,350円

赤坂BLITZは一階部分の全部の席が取っ払われていた。整理番号246番の私が入ったときには1/5ほど埋まっていたであろうか?仲間のコネを使って前の方に潜り込み、どうにか前から10列目程度の位置へ。
後ろにPA席がある以外、一階席はすべて席が取り外してある。2階はほとんど関係者らしい。そして2階の左脇にはけいたさんと大谷さんが!!すかさず叫んで場内が盛り上がる。
BGMはいつの頃からか先日発売されたDance Limixになって、大谷さんが音頭を取るように拍手を始める。
そしてDJの「Lady's and Gentlman!」って声で本編が始まる。

曲順(たぶん)
1.なんて恋したんだろ
2.みつばち
3.go on, baby!
4.キレイキレイ
5.make me your own
6.朝がまた来る
7.FUNKA-MONSTER
8.モンキーガール番外編“ガンバレあたし!”
9.東京ATLAS
10.NUDEの夜
11.三日月
12.夢で逢ってるから
13.come closer
14.dragonfly
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アンコール あはは

太宰治と温水夫婦の一晩の出来事を書いているこの脚本、もちろんフィクションです。
戸田恵子…いいっす。とっても。最近一番好きな女優さんです。マチルダさんの声も好き。
ほんとに舞台向きです。よく響いて後ろ向きでもちゃんと声が聞こえる。
あとは梶原さん。三谷幸喜のドラマにはおなじみのこの人ですが、なんともぼけた役回りがほんとにぴったり。
三谷幸喜の「この舞台はこの俳優・女優さんなしではありえない」っていっていた意味がとってもよく分かった。
みんな演技派。

舞台の中身はといいますと、ほんとにおもしろかった。コメディの才能ほんとにあるんだなぁ…。
ただ、途中で休憩が入るので一瞬現実世界に戻されてしまうのが残念。
舞台といえば休憩なしって思っていたわたしが馬鹿?
あとは全般を通して「強がっている」人間がせつなくなるものの、その真相にせまる部分はあんまりなかった。
…つまり号泣できなかったのだ。そこがちょっと物足りなかったな。

公演:PARCOプロデュース「温水夫妻」
場所:パルコ劇場
日程:3月8日〜4月18日
作・演出:三谷幸喜
出演:唐沢寿明・角野卓造・戸田恵子・梶原善
チケット:7,350円

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