2003年11月の記事一覧

なんか客席と舞台上がずれていた芝居だったな。
わたしたちは、松村さんが演出するってことから、当然小劇場のスタンスでやるんだろうな、とは予想できたけど、
客席はヅカファンやら、商業演劇しか見たことないような正臣さんファンやら、ちょっと異質な高橋ファンやらで、ある意味異様な雰囲気でした。
芝居の方も、なんだかいまいち爆発しきらないっていうか、何ごとにも中途半端な印象。
村杉くんと深沢あっちゃんの二人だけが楽しそうに見えて来ちゃう。
でも久々に毬谷さんの歌が聴けてそれだけで結構満足でした。

春田さん、怪我されたようで、足をひきずっているのが、痛々しかった。
今日は、広末さんにあぜん。
せっかくのいい台詞をあんな風に間違えちゃうなんて、がっくり。
台詞が飛んだのはまあいいとして（筧が言ってるしね）、「坂本にあなたを切れと言われたからですよ！」はさすがに無いのではないかと。
「き」と出たんだったら、「切るな」にするとか、どうにかしようがなかったのかしら？楽なのに残念すぎ。

さて今回は全体的なダメだしをば。。。（やっぱりしなくちゃね）
今回の公演の一番痛いところは、沖田が誰も愛していないことです。
土方も、沖田に執着心はあるんだけれど、あんな風に最初の場面で桂をおっかけるほど、沖田を愛しているようには見えない。
ってなわで、三角関係が引き立ってこず、以蔵と坂本であったり、桂と坂本であったり、男の愛の物語になっちゃったような感じがしました。
筧ちゃんも、透明人間とは比較にならない程良いとはいえ、圧倒的な色気が減って、前に感じた「見られるだけで妊娠しそうな感じ」が薄れてた。
沖田が坂本のことを愛しちゃうのが唐突に感じるし。
だから印象に残るのは、以蔵とか、桂とかになっちゃうんだな。
まあそれはそれで好みではあるんだけれども、やっぱり沖田が弱いんだろうなあ、全然泣けなかったもの。
前回ぼろぼろに泣いた身としましては、その辺は圧倒的に物足りないわけで。。。
藤谷さんって、確かに下手くそなんだけど、感情がぶわ～っと客席に降りて来て、ほんとにその感情に泣けたんだけどな。。

。。。とか文句いっぱい言っているようだけど、楽しめましたよ、ほんとに。
バラバラな出演者だったけども、見どころはたくさんあったしね。
ってなわけで、この辺を踏まえて再演希望します。

てさて第２回目、部分的に台詞が削られてます。
村木兄弟の相撲で畑の面積が決められるというところと、お医者さんの問診のところ。
初日は、どこかが崩れたら一気にがたがたと行きそうな緊張感があったんですが、だいぶこなれてきたかな？

広末さんもだいぶ良くはなってきたと思う。
初日よりも殺陣が増えてるのかな？
今日のハプニングは、２回目の桂が新撰組に小判を渡すところで、登場して来た時に、いきなり小判がするっと落ちた。
それを手にした村木くんの「これ、どうしてやろう。にやり」という顔が忘れられません。
案の定ユウジくん、一生懸命探しておりまして、靴下脱ぎそうな勢い。ぬいじゃえ～（爆）。
で、村木くんが差し出したわけですが、その辺の絡みがさ、仲良くやってんだなぁ～って感じで微笑ましかったです。
今回の芝居は、春田さんが今まで以上にかっこいいんだよね。この前の飛龍伝とかと比較するとその差は歴然。やっぱり共演者によるんだろうね。。。
これから昼間は飛龍の稽古、夜は幕末の本番、となるらしいので、体だけは大切にしてもらいたいですわ。
毎日、筧ちゃんにいじられるユウジのシーン。今日は、
「ファンサイトの掲示板に偽名を使って書き込んでいるんじゃねえよ」
だったんですけども、日替わりネタがユウジくんのところっていうので妙に嬉しいわたしってば、痛いわ。。。

広末ファンの奇怪な行動がこわかった。
危ないシーンになると変なせき払いしたり、カーテンコールでプレゼントを舞台上にあげたり、常に前屈みで見ていたり。。。勘弁して。（爆）
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「幕末純情伝」といっていたので、あつみちゃん＆徳馬さんのものかと思いきや、「新幕末」でした。
パンフに「前回の公演を見ながら」と書いてある通り、岡村さんから杉田さんに変わっても、ほとんどが同じ感じです。
「すじっすじっすじすじ～～」やジェットストリーム、もちろんピラミッドもありました。
そういうところが昔のファンにはたまらないんだよねぇ～（邪道？）
杉田さん演出ってことで、ちょっと心配していたんだが、正統派のつか芝居を見せてもらった感じ。
下手にいじらないでくれてどうもありがとう。。。
筧さんにはやっぱりこういう熱のこもった芝居が似合うよな。。かっこいい、ほんとにかっこいい。
その口で語られる、大袈裟で夢ばっかりの台詞も、信じてみたくなります。
それから、亨さんと春田さんの決闘シーンや、大前さんの階段落ちなど、アクションも見どころ満載。よだれが出ます（をい）。
そして何といってもユウジくんの桂だな。
個人的には最後の奥さんとのシーンでもうちょっと感情が客席に届いてくるといいなぁとは思いつつも、そのかっこよさに惚れ惚れです。
わたしは木下さんの桂よりも好きだわ。哀愁を感じました。
冒頭の智則くんとのシーンは、自分が今まですごく見たいと切望していたものだけに、本当に泣ける程嬉しかった。
ただ、智則くんの土方なぁ。。。やっぱり予想どおり銀ちゃんが見えちゃうんだな。
自分が銀ちゃんのファンっていうのも過分にあるんだけど、智則くんがいまいち自分の土方を作りきれて無いようなそんな感じ。
すごく大きな役なのに、なんだか小さく見えちゃって。。。
広末さんについては、殺陣も台詞ももうちょっとがんばっていただきたいとは思うけど、その結果が台詞をカットされているということで、演出家も悩んだんでしょうね。
もうちょっと芯のあるっていうか、強い女でいてほしかったかな、と。
いろんなことがあって、つらい思いをしても、それでも内に秘めたその強さで、いろんなことを乗り越えて来たと思うのに、その強さが伝わってこないんだよ。
それじゃあ、竜馬に最初っからすがっちゃえば良かったじゃんって感じかな？
まあいろいろ言いましたが、ここ最近のつか作品の中ではぴかいちだったことは間違いありません。
下手したら、今のつかにはこの芝居ほどにはできんだろう、と思えるほど。
役者のみなさんの活躍が、そう思わせてくれたんだろうけど、ほんとに良かったですわ。
。。。みなさん、喉を大切にね。

いやぁ、やっぱり古田に軍配があがったな。
っていうか、このスタンがほんとに下品で、スマートじゃなくていいんだよね。
ステラのことを愛していて、それはキスシーンだとかいろんなところに表情として現れていて、スタンが自分たちの生活を守ろうと、ブランチに対抗していくような感じがして。
またブランチも、負けて無くて、すごくひとり一人が際立ったいい公演だった。
初めてかも、スタン側で見られたのって。
ステラとスタンのキスシーンの古田の表情にやられた。。かっちょよかった。
「家族」というものに重心の置かれたこの「欲望」。ほんとに良かった。
。。でも休憩ありでも、３時間、円形っていうのはやっぱりきつかったです。

茅野さんの演出にしては、オーソドックスな感じ。
高橋くんと 松下恵ちゃん（金八４に出ていた、井丸岡さんね）は芸歴も長いし、芝居も安心してみていられる。犬飼さんの芝居は好きだしね。

ただ、なんか、こう…。特に二人が…。
累央の黒百合。女を演じているところは、まだ良かったんだけどさ、男に変わってから（正体をみせてから）がねぇ…
好みじゃない。つうかいつもの、累央のまんま。
高木くんだっけ？虎清やったの。だめでした。受け付けないや。
大門さんは好き放題暴れて放って帰ってしまった感じあり。
なんかこの芝居って、「情」の芝居だと思うんだけど、そういうのが伝わってこなくて、さらっとしてしまった感じ。なんかぞくぞくしないんだよね。
もうちょっと何かやりようがあったんじゃないかと思うんだけどなぁ～。
だったら、ラマンチャ再演してくんないかなぁ？（爆）