2003年12月の記事一覧

大阪から青森まで5時間で移動できるという「シュープリームエクスプレス『雷神号』」。
この試乗会の招待券をもった10人と、客室乗務員と途中で乗り込んできた怪しいコスプレの男との客室内のどたばたコメディー。
いや~、楽しかった。楽しんだ、楽しんだ。今年の最後、この作品で良かったです。
暗転がほとんどなくて、両方から電車を囲むような状態で、役者さんひとり一人、気が抜けなくて大変だったろうけど、その演じっぷりが楽しい。
山内くんの二重人格や、小須田さんの壊れ方とか(いつ壊れてくれるのかと、今か今かと期待してました)。
うま~く調和が取れていて、やっぱり大王の脚本だ、と思わせてくれるすれ違いもたっくさんあった。
植本じゅんちゃん好きだなあ。。かわいすぎでした。

公演:G2プロデュース「止まれない12人」
作:後藤ひろひと
演出:G2
場所:全労済ホール スペースゼロ
日程:12月10日~12月23日
出演:岡田義徳・植本潤・山内圭哉・楠見薫・池田鉄洋・久ヶ沢徹・神野美紀・曽世海児・奥野ミカ・関秀人・小須田康人・後藤ひろひと
チケット:指定5,500円

正直、見に行くまでは気乗りしなかったんだよなあ。譲っちゃおうかと思っていたし。
なのに蓋を開けてみたらすごく良かったのだ。
藤原くんのハムレットがいいんだよなあ~。
若いんだけど、自分の苦悩を体中で表現していて、わかりやすいハムレットだった。
それから、もっといいのが、ホレイショーの高橋くん。
その一挙手一投足に心奪われました。
もうこの二人で永遠にやっていてほしいと思うほどに、いい二人だった。
最初の檻の中のような演出も、ハムレットの自分の心の呪縛を表していて良かったし、衣装も素敵だった。
徳馬さんは前評判ほど噛んでなくて、威厳が見事に現れていたし、あの夫婦のいやらしさもすごいし、墓ほりの沢さんも素敵だし、なんかね、すごく楽しんじゃった。
扉座の杉浦くん、かっこよかったんだな、また。
ぎゃんぎゃん喋らなかったら、すごくいいんじゃん、という発見にもなりました。

公演:ホリプロ「ハムレット」
作:W.シェイクスピア
演出:蜷川幸雄
場所:11月16日~12月14日
日程:シアターコクーン
出演:藤原竜也・西岡徳馬・高橋恵子・たかお鷹・井上芳雄・鈴木杏・高橋洋・小栗旬・沢竜二 ほか
チケット:S席10000円

正直言って、期待しすぎました。
飛龍伝の昔のビデオを持っている自分としては、すごく印象に残っているシーンや、心に響いてくる台詞があったんだけど、
思いっきりカットされていたり、響いて来ない役者から発せられていたりで、そりゃもう大変(苦笑)。
舞台そのものは筧の一人勝ち。広末は内田ほどわるくないけど、相変わらず仮面だわな。
つうか、素で泣かないで欲しい。神林はそんなことじゃあ泣かない。
カリスマ性もなし。つまらなかった。
今回の芝居って「闘争」が表に出てこなかったよね?
闘争に対する必死さも見えなければ、弾圧する方の必死さも見えないから、全然ロミオとジュリエットになってないし、潜伏する美智子もなんだかなあ、って感じだし。
主役の三人に華を持たせようとするあまりに、相変わらず何やってんだか分からない役者が増えてるし。。
一平以外の誰からも悲哀が感じられず、かなり不満。
第一機動隊にしても、全然機能してないし、こんなんで良かったのか?やんなきゃよかったのに。。
つつじホール5000円でやればまだ納得できたのに。
個人的にオープニングの「俺のヘルメットはいつもわれてた~!」とか「モアパッション」とかなくてかなり残念。
変に変えずに形式のままやってくれたらどんなによかったことか。。。

公演:つかこうへいダブルス2003「飛龍伝」
作・演出:つかこうへい
場所:青山劇場
日程:11月26日~12月7日
出演:筧利夫・春田純一・嶋祐一郎・武田義晴・小川岳男・武智健二・赤塚篤紀・清家利一・岡元次郎・広末涼子 ほか
チケット:S席8,500円前の方のセンター

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