2002年12月の記事一覧

東京の千秋楽。
全部の出来がなかなかいい感じでございました。
そしてやっぱりメタルに泣かされてしまいました。
やっぱりなんだかいいんだよねぇ～。

楽日のお楽しみは、餅蒔き。
ご相伴に預かりました。

岩松ワールド炸裂。大好きだ、こういうはちゃめちゃなの。
桃井かおりが圧倒的にいい。
っていうかその他の方はあんまし見せ場がないんだけど、桃井かおりが出ていないと猛烈に眠くなっちゃうんだけどさ。（爆）
そしてやっぱり岩松さんが出てくると、全部をかっさらっちゃうのね。

ああいう「落ちつかなさ」を放っておかない辺りが岩松さんっていうか。
出演している全員が全員とも、周りにいたら絶対にいや（苦笑）。
なかなか楽しかったです。

伝説といわれた「七宝星」がある者によって復活した。
しかし、彼らは操られており、七宝星とゆかりのある者達が、世界を救おうと立ち上がった。
簡単に言えば、こんなもんだよね？？？

正直、わたしはアテルイよりも数段好きだ。
平凡な人たちが、それでも志を持って立ち向かっていく、そのじたばたさ加減がどうしようもなくいとおしい。
きっと、こんなにこの作品にはまった人は、そうそういないと思うんだわ。（苦笑）
でも、好きだなぁ～。
いのうえさんが「うちの劇団でやらなくちゃ！」と思ったのもすごく良く分かる。

古田、もうちょっと痩せてくれれば嬉しいなぁ～。
でも最近になく、俗に「若手」といわれている人が、活躍していて、そういった面でも光が見えた公演だったと思う。
メタルくんに正直泣きました…。

刑期を終え、出所した「阿部定」は女優として生計をたてていた。
次の公演は、睦夫と阿部定の物語。
その話とは、岡山から上京した「睦夫」は、憧れていた「阿部定」の霊と出会い、睦夫は自分の表現として「津山三十人殺し」を選び村を破滅に追いやっていく。
というものだった。

とかそんな感じなのね。
なんかつらかったよぉ。まず、ハコが大きすぎ。真ん中当たりで見るにはちょっと距離を感じたなぁ～。
誰が悪いって感じはしないんだけど、全体が悪い。（爆）
演出なんだろうなぁ～たぶん。

自分の作品が次々に現実に起こってしまう、という作家がいた。
彼は自分の作品を出版してくれない編集者に腹がたち、その復讐をしようとしていた。
また彼の息子も同じ才能を持っており、「きちがい」として病院に収容されることになってしまう。
そして、息子が書いたことが、３７年後の日本に現実に起こっており…。

何はともかく、新谷さんの少年役がいい。
彼の口から語られるストーリーが物語を引っ張っていく。
他の出演者もステキだった。峯村リエちゃん、犬山犬子さんの二人のコンビもいとおしいし、もうナイロン好きにはたまらん。。
ストーリーもパラレルでいろんなことが同時進行していくけど、わかりにくくないし、ゆる～い感じで非常におもしろい。
救いがあって良かったぁ～と最後に胸をなで下ろした。

若干後半がもたついているような印象もうけたし、休憩を入れて３時間１０分というのは長いけど、でも楽しめることうけあいです。
久々のナイロンを満喫でした。

特に変わっているところはなし。
なんだか、武田さんを目で追ってしまう。
各所で疲れが見えてる気がしましたです。

ほんとに、岡村さん演出で野田作品って二度とやってほしくない組み合わせだわ。
それに青山劇場でやるべきものじゃないっつうの。（爆）
その辺考慮していただいて、ＲＵＰには次回作をがんばっていただきたいわ。