2001年12月の記事一覧

ある大物政治家が招待されたバスツアー、それは思い出ミステリーツアーというものであった。
マスコミに包囲されたバスからその政治家は脱出すると、同乗者から
「君は幼なじみの正太くんじゃないの?」
と聞かれ、戦争時代の思い出が語られる。。
その時代、正太たちは戦争の中、必死に生きようとしていた。
あるものは神風特攻隊として命を落とし、あるものは長崎の原爆で死んでいった。
そんな中正太は盗みを繰り返し生きていた。
そして、その街を出た日、乗ったバスでは事故が起こり。。。
−そんな感じだったのよね。ストーリーは。

まず、銀ちゃんについて。(爆)
休憩を入れて3時間の中で出番は二幕の5分だけ。かなしい。。。
それも本編とはあまり関係のない、正太を追いかけにくる刑事さん。
でも、なかなかいいこというんだよね。。
それに銀ちゃんのあの迫力と目の輝きがファンにはたまらない。
久しぶりに口から出される、博多弁もうれしかった。。
そしてやっぱり泣いちゃう銀ちゃんが好きだわ。(それも涙より先に鼻水なのよね。。)

お芝居の方は、使い古された題材すぎて、いまいちでしたなあ。。
神風ってさぁ、もう何回目よ。。見たの。
子供の視点から作っているから、陳腐でも許せるかもしれないけど、何しろ作り方が甘い。
話が突っ込まれてないし、すご~く表面的な感じ。
それもこれも、登場人物が多いからではないかと思った。
全般に渡って「学芸会」の印象強し。そして説教臭い。退屈でした。

伴さんはすご~く見ていて楽しかったんだけど、健ちゃんの、台詞を言いながら手が動いちゃうところとか、芝居をする以前の問題だわ、と正直思った人も大勢いたし。
まあ、一日限りの福岡限定のイベントだからこれでいいんじゃないのかな?
舞台として、やっている感じは、正直感じられなかった。

でも銀ファンとしては一応満足です。だって銀ちゃんかっこよかったもん。(爆)

公演:博多演劇プロジェクトPAL「あの、煌めきの日々よ」
作・演出:石川螢
場所:博多座
日程:12月23日
出演:永淵幸利・徳永玲子・福田健次・伴佳代子・小貫かおる・清水一章・岩下剛司・田中正範・山崎銀之丞 ほか
チケット:S席5,000円

東京はプレのみで、博多に見に行ってきました。

大筋は変わってないけど、こねたが増えてる。
一番笑ったのは
「おまえ達身勝手な芸能人のお陰でこの夏は大変だったんだぞ!」
ですな。

成志らぶ。。そしてしんしんらぶ。(^^)
おぽんちは楽しめるから好きさ。

公演:劇団☆新感線「直撃!ドラゴンロック3〜轟天vsエイリアン〜」
作・演出:いのうえひでのり
場所:大野城まどかぴあ
日程:12月22日〜12月23日
出演:橋本じゅん・高田聖子・小手伸也・村木よし子・インディ高橋・前田悟・村木仁・山本貴永・緒方由美・タイソン大屋・中谷さとみ・池田成志・山乃はるか・粟根まこと・新谷真弓・山本カナコ・川原正嗣・吉田メタル・保坂エマ・三宅法仁・原田紀行・河野まさと・杉本恵美・礒野慎吾・逆木圭一郎・右近健一

今日はどっちかっていうと番長側から見ていた自分に気づく。
「ほんとにおまえそれでいいのかよ?!」
と詰め寄る番長が人間くさくて(人間じゃないけども)好きだわ。
岡森さんと六角さんの組み合わせって超好き。

今度は伴さんが主役の作品をじっくり見たいなあ。
あざとくやらなくても、なんかほわ~っとする作品。。
よろしくお願いします。(爆)>横内さん

公演:劇団扉座「TSUTOMU」
作・演出:横内謙介
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:12月13日〜12月21日
出演:六角精児・高橋麻里・杉山良一・田中信也・赤星明光・岡森諦・中原三千代・伴美奈子・鈴木真弓・有馬自由・山中たかシ・佐藤累央・茅野イサム ほか
チケット:4,200円

田山ツトム総集編(爆)。
天国で「一人の男が危機に面している。助けてこい」と命じられた三級天使の番長。
やってくると、そこにはどじで間抜けな(スチュワーデス物語ではない)田山ツトムがいた。
助けようとするが、ドジを踏んでしまう番長。
挙げ句の果てに本当に助ける人は別の人で、その人は人を刺してしまっていた。
天使は、せめてものお詫びにとツトムの好きなさよちゃんに天使の矢を射たのだが、助けるべき香山が刺した人を助けるにはその矢が必要で…。
そんなお話。

田山ツトム演じる六角さんがめちゃめちゃいい。
小市民の代表とも言えるツトムは生きていてもドジばっかりで、いつも「自分なんて。。。」と思って生きてきた。
天使の計らいで、さよちゃんが自分のことを好きになってくれて、ものすごく嬉しくて、
「これさえあれば、他にはいいことなんか起こらなくてもいい!」
と突っぱねるのだが、結局、
「助けてあげて下さい」
と言い出す。

「自分に奇跡が起こらなくても、頑張っている人に奇跡が起こればいい」
というツトムに感動した。
もちろん自分に起こってくれればこの上なく嬉しいけど、他の人に奇跡が起こるっていうことは、自分にとっても生きていく励みになるんだよね。ほんと。

そしてツトムの上には、助かったという雪が舞い落ちる。
でもやっぱり、さよちゃんに愛されなかった自分を悲しく思いながら、でもこれで良かったんだ、とそう言い聞かせるように、笑い泣くツトムに幸せが来ますように。。

公演:劇団扉座「TSUTOMU」
作・演出:横内謙介
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:12月13日〜12月21日
出演:六角精児・高橋麻里・杉山良一・田中信也・赤星明光・岡森諦・中原三千代・伴美奈子・鈴木真弓・有馬自由・山中たかシ・佐藤累央・茅野イサム ほか
チケット:4,200円

秋山さんと内野さんの二人芝居。
いろんな組み合わせの男女が、セックスに至るまでのダイジェストといった感じか?

秋山さんが何と言ってもいい。
いろんな女の人を、演じ分けていて、非常に感情もストレート。見ていてすごく楽しい。
一方うっちーは、普通だったなぁ。結構期待していたんだけど、演じわけがうまくいってないし、なんだか普通なのよね。。ちょっとがっくし。

ルヴォーの演出、今回はあっさりだったかな?
もうちょっとどろどろしたのを期待したんだけど、予想外にたのしかったです。
でも一回見れば十分って感じも。。。(爆)

公演:t.p.t.「ブルールーム」
作:デヴィッド・ヘアー
演出:デヴィッド・ルヴォー
場所:ベニサン・ピット
日程:12月5日〜1月15日
出演:秋山菜津子・内野聖陽
チケット:8,000円

イギリスの戯曲のエージェントペギーとそのクライアントと秘書の物語。
翻訳劇だっていうけど、すごく日本語が大事に扱われていて、あんまし違和感なかったな。

ペギーを演じる草笛さんのパワーがすごい。。
パンフに「石田ふく子さんだ」と書いてあったけど、ああいう立場にありがちな、パワフルで高圧的な感じとか(それが原因で一人のクライアントは出ていっちゃうんだけど)、それでいて、なんだか捨てられた子犬みたいなのに弱いところとか、すごく当てはまっていてびっくり。
他の役者さんたちも、なんだかいい感じです。
「芝居とは何か?」に始まって、自分の戯曲への思いとか、そういうものが語られて興味深かったです。

一方、ほとんど舞台に出ずっぱりのあつみちゃんは、かわいいです。とっても。
ペギーの秘書として一年もたっているっていうのに、一向に本名で呼んでもらえない。
でも、そんなペギーだけども憎めなくて、ついつい助けてしまう、そんな彼女でした。

公演:ペギーからお電話!?
作:アラン・プレイター
演出:鵜山仁
場所:博品館劇場
日程:11月29日〜12月9日
出演:草笛光子・津嘉山正種・篠塚勝・野村祐人・平栗あつみ ほか

国家の事情でニュースがだんだんと消されていく。
その任務を請け負った男と、それに薄々気づいた「0から作り出せる」男の物語。

前々から、社会とか家庭とかいったものに洗脳されている、という思いを持っていたわたしにとっては、あながちフィクションでもないなあ、という感じでした(そこに国家権力が絡んでいるとかは別にして)。
それぞれの役者さんたちは、さすがプロデュース作品っていうこともあって、どこも見応え十分だし、見ているだけで非常に楽しかった。
深刻になりすぎなかったのも、分かりやすい構造も、やっぱり正義は勝つっていうところも、楽しめた要員だと思う。
腹筋さんのパワーマイム、久々に見たけど、やっぱり好きだわ。

公演:G2プロデュース「天才脚本家〜ボクらはみんな騙される〜」
作:後藤ひろひと
演出:G2
場所:全労済スペースゼロ
日程:11月25日〜12月9日
出演:関秀人・久保田浩・神野美紀・高倉良文・川下大洋・三上市朗・コング桑田・野田晋市・河居綾子・山内圭哉・腹筋善之介・後藤ひろひと
チケット:指定4,500円

三鷹芸術文化センター、C列センターブロックで観劇。
ストロベリーハウスという留学生用の下宿で、ある留学生が結婚をしたい、といって、恋人を連れてくるが。。。

留学生の問題、それぞれの国の事情、結婚詐欺、戦争問題などいろんなモチーフが絡み合っているんだけど、説教臭くない。日常を語っているかのように非凡でない。
ほんわかと暖かいこの雰囲気は水谷さんの脚本だな~と思わせてくれた。
でんでんの、ただ人がいい、そして結婚詐欺の標的になってしまう、そんなキャラクタも、結婚詐欺師を演じる、松永玲子も、なんだか悲しいんだけど、暖かくて、この世に救いはあるなぁ~って思わせてくれる。
「まただまされても君を好きだよ」
という台詞が胸に残った。

留学生に援助するおじいさんの心の中には、自分が戦時中に犯してしまった罪への謝罪が含まれていた。だけど、それを許せるほど脳天気な問題ではなくて、そんな人々のいらだちや、でも許したい、という気持ちが交錯していた。
これが真実って感じがして、なんだか東亜悲恋の時にもやもやしていたのがすっと落ちた気がした。
まだまだ戦争というものは解決していない、とありきたりだけれどもそう思った。

公演:星屑の会「ストロベリーハウス」
作・演出:水谷龍二
場所:三鷹市芸術文化センター
日程:12月1日
出演:ラサール石井・小宮孝泰・渡辺哲・でんでん・三田村周三・清水宏・菅原大吉・築出静夫・朝倉伸二・江端英久・柏進・星野園美・福島まり子・李丹・松永玲子・磨赤兒

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