2004年6月の記事一覧

大渋滞のため、最初の10分くらいを見られず。

ケラっぽい作品に仕上がってたな~。ナイロンの本公演っぽい。
篠井さん、六角さん、ラサールさんの、ばかばかしいやりとりに笑う笑う。板尾さんはかなり微妙だったけど。(苦笑)
結局観客は全部見て分かっているわけでさ、伊之助がだまされないといいな~と見ているわけじゃん。
で毒盛られちゃっている時も、「入ってる!入ってる!」と言いたいのをこらえていてさ。なんかドリフを思い出した。(これって私だけ?)まんまとケラの術中にはまったか?
六角さんのとぼけたところも、実は黒幕だったところも、素敵すぎてクラクラしちゃった。(ばか)
最後のどんでん返しがまた良かったな~。女って怖いわ~~。
去年の年末に歌舞伎座でこの演目がやられたそうだが(伊之助→勘九郎、おきわ→福助)、福助のおきわって聞いただけで想像できちゃうけど、見てみたかったな。
あっという間の2時間でした。このレベルで3000円は安いよなー。

ああ、そうそう今回地元の劇場で見たわけですが、照明の下手さってどうにかならないんでしょうか?
あれってトムプロジェクトで連れて来たんでしょうか?慣れない設備でうまくいかなかったのかな?

公演:トムプロジェクト「狐狸狐狸ばなし」
作:北條秀司
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
場所:栃木県文化センター
日程:6月25日
出演:篠井英介・ラサール石井・板尾創路・六角精児 他
チケット:5列目くらいのセンター3,500円くらいだっけ?

父親の日本統一の野望の犠牲とされた「百鬼丸」は、母親のお腹から「48個」足りない体で産まれてくる。
48の妖怪を倒せば一つ一つ体に戻ってくると知り、どろろをお供に妖怪退治の旅を続けることになる。

久々の扉座オールスターキャスト(除く六角さん・石坂さん)での新作。それも横内さんの演出。浄瑠璃との融合もどんなもんになっているんだろう、と思って出かけてきました。
のっけから浄瑠璃が始まって、素敵な声に痺れるものの、どこかちぐはぐな場面が多すぎる。演出的に特に前半はどうなのかねえ?前半は浄瑠璃がうまく合っていないシーンが多くて、なんだか変。ぴったりはまっている場面もあって、そこはほんとにいいんだけど。浄瑠璃を使うというよりも浄瑠璃に使われた感じがした。

話的には「いとしの儚」とどうもダブる。鈴次郎→どろろ、儚→百鬼丸で、百鬼丸が成長し一個一個体の部位を得て行くのに従って、どろろも人間としての心を取り戻して行くと言うあたりがね。個人的には父親との対決もしてほしかったな、と思うんだけどな。原作読んで無いから、実際はどうなのか知らないけどさ。
ベタだけど竹とんぼのシーンで百鬼丸が心を戻していったところには泣いたな。百鬼丸が母親を許したときのあのあつみちゃんの表情には何とも言えず圧倒されたし、どろろが天に召されてそして自分の妻と子供に会えるのかと思ったら他人事ながら嬉しかったし、いろいろツボポイントはたくさんあった。
何よりもたかシがセンターでもう嬉しくてさ(バカ)。茅野さんの久々の役者も、この人ってやっぱり狂った芝居うまいやねー、とうっとりさせられたし。
高橋麻理ちゃんも露出は多いけど黒子だから抑えた芝居で邪魔にならないで安心して見ていられた(声はいいしね)。累央は血を取り戻してからがなー。いつも横内さんのキャスティングには疑問が残るわ。
結局、たかシとあつみちゃんと犬飼くん岡森さん有馬さんあたりが強引にひっぱっていった印象の残る芝居だった。
いつも思うんだけど、ステージの大きさと出演者のバランスをもうちょっと考えてはどうかと思うんだよね。
きららくらいの人数でやれば、もっとすっきりとしたんじゃないかと。
でも久々の新作で、ベテラン勢ががんばっていたり、音楽も自分達で演奏したりして、良かったんじゃ無いかと思います。

公演:扉座「新浄瑠璃 百鬼丸~手塚治虫「どろろ」より~」
作・演出:横内謙介
場所:紀伊國屋ホール
日程:6月16日~6月23日
出演:岡森諦・杉山良一・有馬自由・山中たかシ・犬飼淳治・佐藤累央・茅野イサム・平栗あつみ ほか

おやじバージョン。(爆)
こっちの方がすごく「ゴド待ち」っぽく感じたな。
待っている人間のいらいらさ加減が、人間らしい感じ。
高橋さんも浅野さんもわたしは大好きだ。(告白?)
こっちは浅野さんは明確に知っているような気がした。次のターゲットが高橋さんであるということに。
まあAの後に見ているからそう思うのかもしれないけど。
ラストシーンの二人の沈黙に、なんだかドキドキした。

公演:SISカンパニー「ダム・ウェイター(B)」
作:ハロルド・ピンター
演出:鈴木勝秀
場所:シアタートラム
日程:5月10日~6月6日
出演:浅野和之・高橋克実
チケット:指定5,000円

いい男バージョンのダムウェイター。
村上淳は結構微妙だけど、堤さんが久しぶりにいい感じではまっているので、見ていても楽しい。
コメディタッチで進んで行くから、あっという間に話が展開していくような感じ。
「ゴド待ち」っぽくない。(爆)1時間だしね。
やっぱり堤さんにはこのくらいの劇場でやっていただきたいとつくづく思った。
だいぶ勘も戻ってきたのかもしれない。

結局最後は村上淳がはめられたの?そうじゃないの?ん????
最後の堤さんの表情を見ていると堤さんもびっくりしていたんだけど。

公演:SISカンパニー「ダム・ウェイター(A)」
作:ハロルド・ピンター
演出:鈴木裕美
場所:シアタートラム
日程:5月10日~6月6日
出演:堤真一・村上淳
チケット:指定5,000円

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