何らかの事件があり、廃墟と化したとある町。そこに別の町からの一団がたどりつく。
この町の救済をしにきたというその一団はその町に住み始めるのだが…。
まあ簡単に言えばそんな感じのあらすじ。
人の不幸をちょっと楽しみにしちゃっている人とか、娘の友人だと思っていた人に裏切られ鴨にされちゃってる人とか、助けに来た家の娘さんを好きになっちゃったりとか、人生の縮図だね。いくら短くても。
双子の老姉妹の二人がよかったなあ。淡々としていてでも生活感があって。
正直今回の客演の二人のエピソードは蛇足感がいっぱいだった。
なんか出演させないといけないしがらみでもあるのか?
あそこの二人入れなかった方がスッキリして見やすい話になったと思うんだが。
緒川たまきのあの教師役とか、峯村リエちゃんのエピソードとか、もっともっと掘り下げて見たかったよ。
エピソードの割に時間が足りなくて、なんか盛り上がりに欠けた。かといってこれ以上時間が長くても疲れちゃうんだが。
それにしてもケラさんの脚本を作り上げる才能にはいつもながら感服。
ギリギリでこのクオリティだもんなあ…。
公演:NYLON100℃ 35th SESSION「2番目、或いは3番目」
場所:本多劇場
日程:6月21日~7月19日
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ・みのすけ・三宅弘城・峯村リエ・大倉孝二・松永玲子・村岡希美・藤田秀世・長田奈麻・喜安浩平・小出恵介・谷村美月・緒川たまき・マギー
座席:I列右ブロック 6,800円
時間:3時間20分(途中休憩15分)