2007年6月の記事一覧

阿佐スパの新作＠スズナリ。スズナリにしては強気な値段設定にひるむも、やっぱり行きたいとチケット取りました。真ん中の縦に伸びる通路は今回は半分まで。かなりギチギチな印象だった。良かったよ、指定席で。それでもちょっと辛かったもん。

さてあらすじです。

かつては「真実（まこと）」というお酒を作っていた櫛田という街。だが、今では都市開発のあおりをうけ酒蔵は閉鎖。そこに働いていた人間たちは「いつか再建を！」と思いながら、とある飲み屋に集まっていた。
そこに彼らが「労働者のミューズ」と崇めるアイドル「リポリン」がやってくる。彼女のマネージャーはその昔この街に住んでいたのだった。

2006年にロンドンで上演された「THE BEE」の日本バージョン。キャストは野田さんを主役になんとも魅力的な布陣。近藤さんのストリートプレイも何気に気になって出かけていきました。
原作は70年代に書かれた筒井康隆氏の「毟りあい（むしりあい）」。

イドという平凡なサラリーマンが息子の誕生日プレゼントを買って家に帰ると、そこには非常線が張られ、自分の家に脱獄犯（オゴロ）が自分の妻と息子を人質に取って立てこもっていることをマスコミや警察によって知る。
オゴロの妻が彼と逢ってくれれば人質を解放すると言われ、彼の家に行くイド…。

差し障りの無いところでこんな感じかな？
セットは真ん中に大きな模造紙１枚。それをいろんなものに見立てたり、映像を流したり、切ったり貼ったり（貼ったっけ？（苦笑））。そんな見事な演出にまたもや魅せられました。
客入れの音楽は70年代の歌謡曲。「私の私の彼は～」をそういえば生で聞いたっけ、とかいろんなことを考えてました。
劇中音楽は尾藤イサオの「剣の舞」。「好きか嫌いか、嫌いか好きか」とハイテンションで歌う曲に合わせて、野田さんが踊り狂う様はものすごいことになっておりました。（なかにし礼さんらしいですね、作詞）