2007年10月の記事一覧

素朴な疑問なんだが、あの3部はどうなっちゃったの?間に合わなかったの?匙投げたの?それともあれがやりたかったのか?ケラさん。三部になってちょっと置いて行かれた感じ。まあ嫌いじゃないし、「金返せ!」とは全然思わないけども。
感想は、久々にくねくねな大倉くんが素敵♪もうみんなやりたい放題でしたな。初期のNEOみたいなそんな感じも少ししたりして。そんな感じ。

公演:犯さん哉
場所:パルコ劇場
日程:10月6日~10月28日
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:古田新太・中越典子・大倉孝二・山西惇・八十田勇一・入江雅人・犬山イヌコ・姜暢雄
座席:I列左ブロック 8,500円
時間:2時間10分

ギリシア悲劇「アンドロマケ」をモチーフにし、トロイ戦争を朝鮮戦争に、舞台を北九州(方言を考えると博多辺り?)に置き、鄭さんが書き下ろした本作品。
満喜(七瀬なつみ)・安部康男(永島敏行)・あかね(田畑智子)・竹内(山内圭哉)四人の四角関係を軸に話が展開して行きます。
舞台は1951年だそうで、朝鮮特需に湧いていた時期。濡れ手に粟で儲ける人がいたり、戦争で亡くした人を思う人がいたり、朝鮮出身だけど故郷に戻れずに故郷のことを思うだけしかできない人がいたり、と、みんなが生きることに必死になっていた。その必死さがちょっと羨ましくなったりもして。
七瀬なつみが今イチな以外はとても良かったな(苦笑)。
梅ちゃんと大石継太のカップルが一番良かった。自分が死ぬかもしれない地に赴く前夜の二人の場面、口に出せないいろんな思いが表情から溢れ出ていて泣けた。戻って来た時には「良かった良かった」と他人事ながらほっとしたよ。

公演:三つの悲劇「たとえば野に咲く花のように−アンドロマケ−」
場所:新国立劇場 中劇場
日程:10月17日~11月4日
作:鄭義信
演出:鈴木裕美
出演:七瀬なつみ・田畑智子・梅沢昌代・永島敏行・山内圭哉・大沢健・大石継太・池上リョヲマ・佐渡稔
座席:1階10列30番台 S席6,615円(会員割引)
時間:2時間10分

せっかく見て来たので感想を書いておきたいと思います。

昭和7年、柴田道場にて空手の修行に精を出す長英(鈴木ゆうじ)、大観(中達也)、義龍(八木明人)の三人。そこに憲兵がやってきて「道場を差し出せ」と迫る。その場は大観と義龍によりどうにか収まるが、師匠の英賢の急逝により、その継承の証である「黒帯」が残される。「空手に先手なし」を教えとする英賢の後を誰が継ぐのか。
というのが大まかなあらすじ。

さて、今回の主演である中さんと八木さんは空手のプロの方で、演技の方は全くの素人、ということで、芝居そのものは上手くはない。でもかなり台詞も少なく、台詞はゆうじくんを始めとした芝居のできる方がカバーしているので、さして気にならなかった。
話そのものは、師匠の教えである「空手に先手なし」を実行する義龍と、「他人と戦いながら技を磨きたい」大観との空手家としての戦いが主なストーリーでとても平凡で陳腐。
でもこの映画はストーリーよりも「空手家の生き様」が重要で、その立ち振る舞いや、戦いが主になっているから、そんなに気にならないというか、プロの空手の前にはそんなのは大して問題ではないという気にさえさせてくれる。
それほどまでに二人の空手は凄まじく、本番中もかなり当たっていたようだが、「本物」だった。最後の死闘は台詞もなく、白黒で7分くらい長回しで撮影され、「命のやりとり」が目の前に繰り広げられた。圧倒的な二人の存在に飲み込まれた。
企画した西さんも「東郷」として出演しているが、東郷と大観の決闘もかなりの見所。

タイトル:黒帯 KURO-OBI
製作:クロックワークス
脚本:飯田譲治
監督:長崎俊一
出演:八木明人・中達也・鈴木ゆうじ・小須田康人・阿南健治・須藤雅宏・諏訪太朗・深澤嵐・近野成美・吉野公佳・大和田伸也・小宮孝泰・白竜・夏木陽介 ほか
場所:銀座シネパトス1
時間:1時間30分

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