2004年4月の記事一覧

ほんとに心中しなけりゃダメだったのか?と思えた芝居。(爆)
情のねっとりした部分が描き切れていなくて、つまらなかったよ。
阿部ちゃんにこういうのやらせてもダメだよな。
寺島しのぶはひとりでやりすぎだし、須藤理佐はうるさいし。
田辺誠一が一番よかったかな。あと大石継太さんのねっちっこさがなかなか好きでした。
あとは新橋さんと大門さん。この二人が出てくると安心する。

結局、感動の「か」の字もしないまま、終わってしまいました。
話はもちろんいいんだけどねー。むーん。

公演:新・近松心中物語~それは恋
作:秋元松代
演出:蜷川幸雄
場所:日生劇場
日程:3月4日~4月29日
出演:阿部寛・寺島しのぶ・田辺誠一・須藤理彩 ほか
チケット:S席12,600円

昭和10年頃の随筆家「林芙美子」の話。なんか歌が素敵だし、林芙美子の生き方が痛々しくて、話とあんまし関係ない所で、泣ける、泣ける。特に戦中、「太鼓たたいて笛ふいて」、「戦争は儲かる」という物語をはやしたててきた芙美子が、責任を感じて「書かなければね」と命を削って執筆するその姿が強烈すぎる。それぞれの人達がそれぞれの物語を生きていて、なんかじわーっと広がる、そんな芝居だった。見に行って良かった。

公演:こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」
作:井上ひさし
演出:栗山民也
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:4月2日〜4月29日
出演:梅沢昌代・木場勝己・大竹しのぶ・神野三鈴・阿南健治・松本きょうじ

トニセン三部作完結編。
悟空(井ノ原)のお兄さん(坂本)があるお店を訪ねに来て、回想しはじめるところから始まる。
ヤクザの情婦(横山)を助け出そうとする八戒(長野)や、悟空の踊りの師匠三蔵(涼風)が過去のレイプの時に産み捨てたガイコツ(赤塚)なんかの話。(をい)

話は悪くないと思うんだけどねえ。確かに人がいっぱい出てきて、それぞれに見せ場を持たせようとしているから、どうしてもそれぞれの印象が薄くて。。木下さん以外の誰からも人生が感じられないっていうかさ。なんかつまらん芝居だった。。
涼風さんの三蔵なんて、もう横内さんの身替わりのように説教くさいし、ところどころかくし芸になってるし、もううさんくさいの一言。トニセンがああいうのが好きなんじゃないかと思うんだよね。もうトニセンと横内さんは組まないほうがいいんじゃないのかねえ?
木下さんは良かったです。カマキャラ好きー♪

公演:RUPプロデュース「SAY YOU KIDS-20th Century BOX-」
作・演出:横内謙介
場所:シアターコクーン
日程:2004.04.11-04.29
出演:坂本昌行・長野博・井ノ原快彦・横山めぐみ・井上和香・涼風真世 ほか

海を見たことの無い「ナギ」と海のある国の武将「カゼ」の物語。
茅野さんの演出って今まで何回か見たけど、アングラっていうか汚いっていうか暗いっていうか。それをまたやりすぎるってそんな印象で好きではないのだ。
でも今回に限っては主役が強いせいか、その辺もまあ我慢できて(苦笑)、最後までどうにか見ていられた。
もちろん「は????」ってところも随所にある。人数が多い場面は総じてダメ(爆)。
でも二人のシーンとかは、いじりようがないから、この芝居でどうにかなったんじゃなかろうかと。
話がまずすごくいいんだよねー。横内さんこれで何か賞取ったんだよね、確か。すごく好きな話。
ナギが目覚めるところからが圧巻だわね。
「自分の親も海を知らない。自分は子どもにとって『海を見た父親』になりたい」とかいう台詞があってさ、憧れとか嫉妬とかいりまじっているどろどろした愛憎が伝わってきて、なんだかうっとりしちゃったんだよね。
やっぱりたかシには80%でやる役じゃなくて、110%を出さないとどうにもならない、そんな役をやってほしいと思う。だってそんな芝居の時のたかシってばめちゃめちゃかっこいいんだもん。
そして、後は犬飼さんだなー。ほんとに犬飼さんって地味なんだけどさ、いぶし銀っていうかそういう役が似合うんだよね。最近、扉座でこういう役やってなかったから、ほんとに嬉しかったし、たかシと犬飼さんって同期なせいもあって火花散らすし、すごい良かった。。。
あとこそこそっといいのが、杉山さん。うますぎて卑怯。(爆)
累央が脇に追いやられていたのも女優さんがしゃしゃり出なかったのも、安心してみていられた原因の一つだな。千秋楽につき座布団席まで出る大にぎわい。やっぱ扉座は千秋楽に限ります。

公演:扉座「曲り角の悲劇」
作:横内謙介
演出:茅野イサム
場所:シアターサンモール
日程:4月10日~4月18日
出演:山中たかシ・犬飼淳治・佐藤累央・岩本達郎・杉山良一・中原三千代・石坂史朗 ほか

はてさて最後の透明人間の蒸気。
ひとりひとりの新聞の記事の内容までじっくり拝見させていただきました。
ほんとはちゃんとした感想かかないといけないんだけど、なんか今日は書けません。
篠崎さんが復活してきて、ほんとはこういう感じだったんだー、ふむふむ、と思ったけど、個人的には池谷さんの方が好きかな?まあ好き嫌いの問題だけども。
サダヲが暴れまくりになっていたし、いい感じで余裕が出てきたと言うか、バラバラになってきた感じあり。
そしてやっぱり手塚とおるは素敵ってことで♪

公演:新国立劇場「透明人間の蒸気」
作・演出:野田秀樹
場所:新国立劇場 中劇場
日程:3月17日~4月13日
出演:宮沢りえ・阿部サダヲ・野田秀樹・高橋由美子・手塚とおる・有薗芳記・大沢健・秋山菜津子・篠崎はるく・六平直政・池谷のぶえ ほか
チケット:S席7,350円

うーん。なんつうか「裸のランチ」を思い出した。あのぬるぬる感とか。
なんだよ、結局夢落ち(っていうか「林檎のことを考えてぽわわ~ん」なんだろうけどさ)かよ。って正直思いましたが、結構あっという間で、中村さんとか成志とか松村さんとかの芝居に引き込まれました。
えんぺで絶賛されているほどではないにしても、閉塞した村で起こる事件の霹靂感といい、それを受け止める村人たちのリアル感といい、結構楽しめました。
最後の決着点が予想通りっつうのもいいのか、悪いのか。(^^;;;

それにしても、長塚くんったら、こういう「薬害」とかいう話好きだわね。まあ結局それは事実じゃ無いんだけど、みつばちとかぶるなーと思いながら見ていましたが、個人的には「みつばち」よりも数段好きな作品でした。

公演:阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」
作・演出:長塚圭史
場所:本多劇場
日程:4月1日~4月11日
出演:中村まこと・池田成志・中山祐一朗・伊達暁・松村武・池田鉄洋・志甫真弓子・富岡晃一郎・長塚圭史
チケット:指定5,000円

生瀬×さんまってことで、「七人くらいの兵士」の再来かと非常に楽しみにしてました。違う意味でちょっと裏切られたって感じ。
冒頭のくだらんギャグの応酬に、笑わせられた分、後半の新谷ちゃんが死ぬところあたりは、なんだかしらんが一人で号泣してた。命って重いよなー、とシリアスに思っちゃったりしてさ。思うつぼっていうか、なんかシリアスに考え過ぎちゃったかもしれん。
でもやそちんとか温水さんとかいい味だしてたなー。こういうのいっぱいみたいなー。と思わせてくれました。小栗くんと市川さんについては、別に何も感じなかった。うるさくもないけど、印象薄いっていうか、特に何の印象も残りませんでした。3時間20分休憩なし。でもぜんぜん疲れなかったよ。

公演:CUBEリコモーション「JOKER」
作:生瀬勝久
演出:水田伸生
場所:ル・テアトル銀座
日程:3月29日〜4月3日
出演:明石家さんま・小栗旬・市川実日子・山西惇・温水洋一・八十田勇一・六角慎司・森下じんせい・新谷真弓・生瀬勝久
時間:3時間20分

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