2002年3月の記事一覧

先週と比べて良くなってるな~っていうのは、空間の埋め方と上川。
空間の埋め方は成志、古田、サダヲあたりの小芝居のことを指してるんだけど、ほんとに見ていておもしろい。
珍しく上川も遊んでいたりして、ここまで約一ヶ月をやってきた、という自信が見えました。
上川も前回はどうしたもんかと思ったんだけど、後半の農民に責め立てられるところ辺りから急激に良くなっていた。
ああいういじめられる役っていうのが彼に合っているのかもしれないね。
先週は左側、今週は右側からの観劇だったんで、先週見られなかった「おさち」の死の部分とかも見られて理解が深まったと思う。
三世次の中盤を覗けばほぼ完璧なのではないのでしょうか?
この辺、大阪では直ってるといいね。わたしは行けないけど。。
でもやっぱりサダヲらぶ♪

公演:日本劇団協議会「天保十二年のシェイクスピア」
作:井上ひさし
演出:いのうえひでのり
場所:赤坂ACTシアター
日程:3月5日〜3月24日
出演:上川隆也・沢口靖子・古田新太・池田成志・阿部サダヲ・橋本じゅん・西牟田恵・村木よし子・高橋礼恵・粟根まこと・山本亨・小林勝也・森塚敏・熊谷真実 ほか
チケット:S席7,500円

「あの」新幕末純情伝をやるというので出かけていきました。
脚本はほぼそのまんまです。それぞれのキャラクタの書き方にちょっと違いがあったかしら。
話はおもしろい。そりゃ当然か。(爆)
でも役者に魅力が無く、全体的にスケールの小ささが目につく。
幕末という日本を動かす話なので余計に気になった。
まあ3500円だから無理はないのかもしれないが、何をしたいのか不明な公演。
2時間意識とびっぱなし。でもある意味役者に入り込まない分、ストーリーは分かりやすかったかもね。
また選曲のセンスのなさも許せない。。(爆)幻想使うならマーラーとかブルックナーとか使おうよ。。

公演:ヘロヘロQカンパニー「新幕末純情伝」
作:つかこうへい
演出:長沢美樹
場所:東京芸術劇場小ホール
チケット:3,500円

鹿賀さん盲腸で降板のため、元遊民社の浅野さんが代役として立たれていた芝居。
でも浅野さん結構好きなタイプだわ。芝居が。
死んでしまった「笹目にしき(戸田恵子)」という女性の七回忌のイベントのために、かつて彼女に曲を作っていた、まだ現役の作詞家(市村正親)とすっかり落ちぶれた作曲家(浅野和之)が、作品を作ろうとする。
そんな中で昔の回想をしはじめるのだが。。

回想の中で出てくる戸田恵子えんじる「にしき」という女性。
この二人の思いこみによりいろんな面が引き出されていて非常におもしろい。
そしてそれを見事に演じているのはさすがだった。
それから市村さん。かわいい~♪(それだけかい・・>自分)
浅野さんの緊張が客席にまで届いてどうも緊張して見てしまうため、時間がすごく長く感じた。
まあ及第点ではあると思う。ただ、当て書きで書いたものが、キャスト変更により、なんだかサイズの合わない服を着ている感じはぬぐえない。
しょうがないんだけど、みんながんばっているのだけど、そうなればそうなるほど、鹿賀さんで見たい、と無粋な考えばかりが頭をもたげてきてしまった。

公演:ホリプロ「今宵の君-You are the Top-」
作・演出:三谷幸喜
場所:世田谷パブリックシアター
日程:3月5日〜3月31日
出演:市村正親・浅野和之・戸田恵子
チケット:S席9,000円

各所での酷評のため、かなり覚悟してでかけた。でもすご~く楽しめた。
シェイクスピアの37作品が散りばめているこの作品。
いっぱいの遊び心を原作を思い出しながら探っていく楽しさ。
そして出ている役者はえんぶちゃーとの上位を占めているだけあって、みんな芸達者だった。
個人的にはハムレットの話が好きだったな~。
オフィーリア美しかった。そしてサダヲらぶ♪

そして実は主役の上川さん。この人がどうもダメだったんだよね~。
リチャード三世の役を割り当てられてるっていうのに、どうもこう小ささが目についちゃって。。
もっと悪者をでかいスケールでやってくれる役者っていうのはいなかったものか。。
いっそのこと筧とかだったらどうだったんだろう??
随所に蜷川ちっくな感じがするものこれがまたツボでございました。

公演:日本劇団協議会「天保十二年のシェイクスピア」
作:井上ひさし
演出:いのうえひでのり
場所:赤坂ACTシアター
日程:3月5日〜3月24日
出演:上川隆也・沢口靖子・古田新太・池田成志・阿部サダヲ・橋本じゅん・西牟田恵・村木よし子・高橋礼恵・粟根まこと・山本亨・小林勝也・森塚敏・熊谷真実 ほか
チケット:S席7,500円

菊之助・新之助・辰之助という「平成の三之助」+菊五郎のお芝居。「喜知次」の初舞台化。
中藩の重役の1人息子小太郎(菊之助)には2人の親友・台助(辰之助)と猪平(新之助)がいた。
猪平の父が殺されたため、三人はその犯人を捜そうとする。
そんな中台助が刺客に刺され、左腕の腱をを切られたり、猪平には殺人容疑がかかったり。。

二階席の右側からの観劇となりました。
初日ということもあって、全体的にばたばたした印象。そんな中「三之助」はがんばっておりました。
っていうか洗練されてはいないけど、無難にこなしてるよな~って感じ。
なんでこんなに厳しいかっていうと、菊五郎がめちゃくちゃ良かったから。(爆)
三之助+菊五郎で舞台に出ると、やっぱり全部持っていっちゃう。
死んじゃうシーンなんて他の三人なんていないも同然。これが経験というものなのか、と感心。まじかっこいいよ。

あと若村真由美もすごく良かった。
狂った時に髪の毛を梳いてくれる人がいるわけよ。で、その時の表情が何とも言えず。。感無量。

三之助お目当てでもきっと菊五郎に惚れること間違いなしです。

公演:疾風のごとく
作:乙川優三郎「喜知次」
場所:新橋演舞場
日程:3月3日〜3月27日
出演:尾上菊之助・尾上辰之助・市川新之助・若村麻由美・馬渕英里何・三田和代・尾上菊五郎 ほか
チケット:たぶん一等席12,600円

「演技でいいから友達でいて」刊行記念、松尾スズキ&河原雅彦によるトークショー&サイン会。
「やったりやられたり」ということで、演出をしたり、されたり、というシチュエーションの二人というテーマだったんですが、すごく面白かった。
「基本的に脚本は駄目なもんだから、それを役者がカバーしなくちゃ」
と「地獄めぐり」を例えにして語るとおちゃんに惚れました。(爆)
まちゃの「ジャニファン」と演劇界を繋げる架け橋になれれば、という発言に大人を感じてしまった。
いろいろ考えている二人なんだわ~と思ったよ。

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