2003年3月の記事一覧

初演見に行くことができなくて、結構評判も良かったのでさっそく見に行くことにした。
こういう人情ものってかなり弱い。(苦笑)
たしかに今の時期に、こういう戦争ものをやって、それだけでかなり「くる」部分があるんだけど、実は一番心に響いたのは、整備長なのよね。。
この潜水艦が日本を出たときから、誰が真珠湾攻撃の一番手をやるのか、それを知っていて、でも自分の立場からそれを肯定することしかできないし、また誰にも喋ってはいけない。
そんなジレンマを持ちながらも、最後には「死ぬな、生きて帰ってこい」と言ってしまう。
ほんとはそんなこと言いたくないんだよね。
でも本心がぽろっと出ちゃって、出ちゃったらもう今まで心の奥にしまおうと思っていたものが、ぼろぼろ出て来ちゃう。。こんな切ないことってあるんだろうか。。
出演していた役者さんたちが誰もがすごく良くて、本当に感動っていうか、心を揺さぶられた作品でした。
日本が唯一の原爆投下国として、できることっていっぱいあると思うんだけどなぁ~。小泉のあほ。。(爆)
関係ないかもしれないが、選曲がかなりツボ。。「Rose」の日本語版、都はるみだが、これって、「The Rose」にひっかけてあるんだろうか。。

公演:方南ぐみ「あたっくNo.1」
作・演出:樫田正剛
場所:東京芸術劇場小ホール
日程:3月19日〜3月26日
出演:近江谷太朗・岡森諦・西ノ園達大・積圭祐・川渕良和・平賀雅臣・大森ヒロシ・平尾良樹・倉田英二・幸野友之・平沼紀久

正直、銀ちゃんはそろそろつかさんの呪縛から離れて欲しいと思っていたので、今回の話を聞いたとき、嬉しい反面「また、つか脚本?!」と首をかしげました。
いつまでも「つかこうへいの秘蔵っ子」と呼ばれることに、ちょっと疑問を感じてましたしね。
最近のつかさんの演出に疑問を感じていることもあったんで、つかさんの脚本を銀ちゃんの手で演出される、っていうのはちょっと楽しみではあったんですが。

全般的な感想
銀ちゃんの自由にならなかったんだな、というのが正直なところ。
脚本は噂によると、昔の岡本さんと石丸さんがやったもの、そのままらしいんですが、なんだか銀ちゃんもっとやりたいことあったんじゃないか、というのが正直なところです。
つかさんの脚本そのものの良さはこっちに伝わってくるものがあって、いじられてないつか脚本は好きだなぁ、という再発見にもつながりました。
それでも銀ちゃんの宗介は優しくて大きくて、銀ちゃんにはぴったりの宗介像だったと思います。
これを作り出した銀ちゃんには賞賛を送りたい。
2時間にまとめあげた手腕も買いたい。(爆)
もっと、劇団員のごたごたの部分をクローズアップして、宗介とレイ子の結びつきや、ジミーとスズ子のつながりなんかも、もっと全面に出して欲しかったと思う。
途中何度かいじられたところがあって、まだまだ試行錯誤かな、とは思ったんだけど、追加されたところ、全てあんまし好きじゃない。

キャストについて
横山さんはレイ子は悪くないんだけど、お志摩ががっかりでした。
毎日やってるんだから、もうちょっとどうにかしてほしかった。
劇中劇は銀ちゃんだけが空振りしている感じがあって、見ていて退屈でした。

吉野紗香ちゃんは、最初どうなるもんかと思ったけど、彼女なりの「自分しか見ていないスズ子」っていうのをよく演じていたと思います。
もっともっと芝居やったらいいのにね。

小川くんは、新境地開拓?
この小川くん結構好きです。
遊べるんじゃん。と見直しました。

銀ちゃんは、「太夫」だけどうにかしてほしい。
あそこつらいところだろうと思うんだけど、でもあそこがなんだかかったるい。
前途のように、お志摩がいまいちなので、余計にあの劇中劇が引き立って来ない。
いいシーンなのにね。。
でも、ファンにとっては出ずっぱりだし、黒タキも拝めたし、何より劇団のシーンとかで、銀ちゃんの楽しそうな芝居が見られたから、満足ですわ。

あと脇の方(爆)。
栄島くんを久々に見て嬉しかったり、岡田くんと尾崎さんの殺陣は素敵だったし、そんなこんなで。
北区の二人に関しては特に良いところは無かったな。
でも、あの場つなぎの場面は好きです。

そんなもんかなぁ~。
横山さんのところを他の方に変えて是非とも再演してほしいです。
西牟田さんなんていかがでしょうか?(爆)

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

大竹しのぶのアニーは前回に続き二回目。
まあもともと話はみなさんご存じだと思うんですが、実はのっけからドリさんに泣きそうになる…。
娘のことを思うその表情に…。
今回の奇跡の人は、もちろんセンターの二人もめちゃめちゃいいが、それよりもドリさんが私的にはぐっと来るものがあった。
思っていたよりも長塚くんも、ジェイムズを好演していたし(個人的には成志よりも好きだ)、見に行って良かった。
ほんとに楽しい気分ですがすがしく劇場を後にすることができたわ。休憩二回入れての3時間半。

公演:ホリプロ「奇跡の人」
作:ウィリアム・ギブソン
演出:鈴木裕美
場所:シアターコクーン
日程:3月2日〜4月5日
出演:大竹しのぶ・鈴木杏・キムラ緑子・吉田鋼太郎・長塚圭史・歌川椎子・松金よね子・辻萬長 ほか
チケット:S席8,400円

TOPSの二列目。この位置でこの芝居は正直つらい。。
目の前で起こる緊張感のあるストーリーに巻き込まれるが、なんだか落ち着かない感じ。
植本潤ちゃんに癒されるものの、めちゃめちゃ疲れてしまった。
最後のエンディングもちょっとなぁ~って感じ。
役者のハコを考えない大声や、伊達くんの一人テンポ感の違う芝居、これが疲労の原因だと思われる。
伊達くんのところだけ他の人にして欲しかった。正直、あれで主役はつらい。。

公演:ウォーキング・スタッフ・プロデュース「SPACER」
作・演出:和田憲明
場所:THEATER/TOPS
日程:3月6日〜3月16日
出演:植本潤・木村靖司・内田滋啓・鈴木省吾・伊達暁・古川理科
チケット:指定4,200円

本日は昨日と全く同じ。
銀ちゃんの太夫のところ、台詞が怪しげなところいっぱいあり。
なんか残念。
「さぁ!」という畳みかけるところが続かなかった。。。

千秋楽ということで、はじけていたのが、紗香ちゃん。
途中、号泣してしまうところがあって、すっかりもらい泣き。
銀ちゃんも下ぞりの最後のところあたりで涙ぼろぼろ。
久々にぼろぼろ泣く銀ちゃんを見られて満足はした。

カーテンコールで、キャスト紹介あり。ジミーの持っていた黄金マイク(爆)。
全般の感想はまた改めて。

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

日はまた昨日に微妙に加わっているところあり。
ジミーが切れたり、宗介がジミーたたいたり、それから、実家に電話するシーンで「殺せ!」という台詞が加わってた。
今日のお志摩、声が戻ってきたためかもしれないけど、全般的に声が強すぎて、受け入れられなかった。
お志摩さえ、あとどうにかなれば、いいと思うんだけどね。

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

今日は客席に徳馬さん。
そのせいだか分からないけど(んなことは無いと思うんだけど)、昨日新たに追加になったところはすべて排除。
吉田さんは出てくるけど、元のシンプルなものに戻ってました。
キャストの人たちも安心したのか、今日が一番良いできだったように思える。
紗香ちゃん、ここに来て、めっぽうよくなってきた。
スズ子、好きだわ。
あの小川くんでさえ食われ気味だもんね。

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

今日は当日券、開場時間に行ったらあと4枚しかなかった。。
んなわけで16列右端からの観劇。
初めてこの芝居後ろから見たけど、後ろから見るのもなかなかいいわね。
全体が見渡せて、なんだか幸せな気分。

推測するにつかさんによる手が入っている模様。
吉田さんの登場や、妹のくだりが追加になっていました。
紗香ちゃんの台詞が増えるのはうれしいんだけど、なんだかあそこのスズ子好きじゃない。。
それから、ジミーが新しく一座を作る、っていうところで、いきなりキレたり、
宗介がジミーをたたいたりと、なんだか今まで作ってきたそれぞれのキャラが破綻し始めたような印象を受けた。
そんなこんなで10分ほど長くなってた。
本日カメラ入ってました。

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

今日はセンターやや下手側からの観劇。
台詞がところどころ追加になっていて、座長のねちねち感が少し強調される感じになっていた。
でもこの二人って、なんだか感情がうまくかみ合っていないんだよね。
銀ちゃんが悪いのか横山さんが悪いのか。。
感情が噛み合っているから、ねちねちやっても大丈夫なわけで、その辺がいまいち盛り上がらない原因なのかもね。
真っ向勝負してほしいと思うわ。。。

公演:つかこうへいヴィンテージシアター「寝盗られ宗介」
作:つかこうへい
演出:山崎銀之丞
場所:紀伊國屋サザンシアター
日程:2月21日〜3月9日
出演:山崎銀之丞・横山めぐみ・小川岳男・吉野紗香・平岡陽佑・南野真一郎 ほか
チケット:6,000円

生きるってことは、ほんとにきれい事じゃないんだなぁ~と痛感した芝居。
誰もが今を一生懸命生きている、そんなことを思い知らされる脚本でした。
役者、生瀬がすごい。
最後の方は、圧巻すぎ。
ただ、さすがに3部構成3時間40分は長い。。。

公演:新国立劇場「浮標」
作:三好十郎
演出:栗山民也
場所:新国立劇場 小劇場
日程:2月19日〜3月7日
出演:生瀬勝久・七瀬なつみ・佐々木愛・北村有起哉・長谷川稀世 ほか

グローブ座の最前列って見にくくて非常に嫌なんだけど、まあしょうがないわよね。。
この話は、わたしは亡霊と恋人、そしてその息子の話だと思っているので、その亡霊に木下さんが配された時点で結構評価高かったんだよね。
円城寺さんは正直、そんなに良いとも思えなかったんだけど(伴さんの方が数段いい)、でもやっぱり木下さんの亡霊が素敵で、それだけで良かったです。
長野くんは平凡な印象。特に悪くもないが、おいしい役でも無いので、まあこんなもんじゃないのかなあ?
ほんとは一番おいしい「息子」役の村上くんが、今一歩だった(っていうか透明人間と何ら変わらない)ので残念だった。
武田さんは墓堀で楽しそうにやっていて、これもたのしかった。
山川さんについては、下手すぎてコメントは特に無し。
久々の京さんは、見せ方を知ってるなぁ~という印象。やっぱり最後の改心した後のハムレットは圧巻でした。

公演:20thCenturyグローブ座三部作「フォーティンブラス」
作:横内謙介
演出:岡村俊一
場所:東京グローブ座
日程:2月24日〜3月23日
出演:長野博・村上信五・山川恵理佳・京晋佑・西山繭子・円城寺あや 他

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