2009年4月の記事一覧

ケラ&ザ・シンセサイザーズの「神様とその他の変種」をモチーフにした感じのお芝居。
とある動物園の前に建つサトウ家。この家の息子とその両親、そして新しく来た家庭教師らの中で起こるサスペンスタッチなストーリー。

サトウ家の一人っ子ケンイチロウを母親(峯村リエ)は溺愛している。
ケンイチロウに何らかの不利益をもたらす人に、黄色いカップでお茶を入れる。
それを見た父親(山内圭哉)は「またか…。」と言葉をもらす。
このカップの意味とは…。

まあそんな感じが主なストーリーだと思うのだが、まず言いたいのは例によって映像の良さかな。
冒頭で歌われる「神様とその他の変種」の歌もすごく良かった。この歌耳に残るわ。

公演:NYLON100℃ 33rd SESSION「神様とその他の変種」
場所:本多劇場
日程:4月17日~5月17日
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ・みのすけ・峯村リエ・大倉孝二・廣川三憲・長田奈麻・藤田秀世・植木夏十・水野美紀・山内圭哉・山崎一
座席:D列センターブロック 6,800円
時間:3時間(10分休憩含む)
チケット:2月21日一般発売 指定6,800円
問合せ:キューブ 03-5485-8886

荒涼とした街道、ここは蜉蝣峠。
この峠で闇太郎はたまたま通りかかった元役者の鈴之助と出会い、二人は連れだって無法地帯・ろまん街に到着する。
飯屋の亭主がめ吉によると、この街は立派率いる立派組と天晴率いる天晴組による縄張り争いが激しいという。
そこへ闇太郎と知り合いだというお泪という女が登場するが、闇太朗には過去の記憶がないという。
そんな闇太郎にがめ吉は昔この街で起きたある事件の話を始める。そしてそこに立派の息子サルキジが江戸から帰ってきて…。

オフィシャルサイトのあらすじから引用

古田の芸能生活25周年記念公演の第二弾。
下半身丸出しでう○こ食べている闇太郎から、街に行ってだんだんとかっこよくなっていく姿が素敵でした。
最後の立ち回りのシーン、だんだんと汚れていくに従って、かっこよく見えるというのが、古田マジックだわ。ほんと。

堤さんが思ったよりも地味な出来になってたけど、冒頭の軍鶏の着ぐるみでいいことにしてあげましょうよ。
あれ、すごいインパクトだったなあ。

一番ウケたのは劇団員三人のパフュームのパクリですか。
思いっきり楽しませていただきました。後ろに座っていた宮藤さんもご満悦だったようで爆笑しておりました。

ストーリーとか舞台セットは「天保十二年のシェイクスピア」思い出したわ。
舞台セットは堀尾さんで一緒だからしょうがないかもしれませんが。
宮藤さんの脚本ってことで結構覚悟していましたが思ったよりも正統派のストーリー。
最後に救いがないところが私は結構気に入りました。

公演:劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎・壊「蜉蝣峠」
場所:赤坂ACTシアター
日程:3月13日~4月12日
作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太・堤真一・高岡早紀・勝地涼・木村了・梶原善・橋本じゅん・高田聖子・粟根まこと ほか
座席:S席1階M列センター11,000円
時間:3時間30分(休憩15分含)

時は1612年、有名な「巌流島の決闘」で宮本武蔵に破れた佐々木小次郎はどうにか命をとりとめる。
それから6年後、鎌倉の小さな寺を訪ねた小次郎は、寺開きの儀式に参加している武蔵に再び決闘を申し込む。
3日間の「寺開きの儀式」を共にする人たち、そして寺にいろんなことが起こり…、というようなストーリー。
もちろん史実に基づいてはいない、アナザーストーリーです。

井上ひさしさんの新作書き下ろし、そして蜷川さんの演出ということで出かけていきました。お目当ては剛太郎さんと白石さん。主役の二人は結構どうでもよくて(苦笑)、正直行くのをためらっていたのですが、

ほんとに行ってよかった!!!

一番良かったと思ったのは「井上さんってばやっぱすごい!!!」と再認識できたこと。

コマツ座の作品は結構見てきたので、才能のある人だというのは分かっているのだけど、こんなにギリギリで作った作品でもこれだけのクオリティというのはやっぱりすごいなあ、と。
見ている人を飽きさせない話の進め方、意外性のある登場人物の行動、魅力的なキャラクターと、井上さんの魅力たっぷりです。
今回は蜷川さんの演出臭は薄く、コマツ座の公演を見ているようなそんな気さえしました。
おそらく大幅に遅れた脚本のせいで、一つ一つのシーンを大事に稽古した感じが見て取れてとても楽しめた。

もちろん若手3人の芝居や所作が物足りないとか、突っ込みたいところはたくさんあるのだが、年長者3人が若手3人をぐいぐい引っ張ってフォローしていく光景とか、大石継太さんのはっちゃけた感じとか、なんか見ていてほっこりするというか微笑ましくて、なんかそれだけで見に行った価値があるようなそんな芝居。
まあ年長者3人は当然余裕綽々なわけだけどね(苦笑)。

公演:彩の国さいたま芸術劇場開場15周年記念「ムサシ」
場所:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
日程:3月4日~4月19日
作:井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より)
演出:蜷川幸雄
出演:藤原竜也・小栗旬・鈴木杏・吉田鋼太郎・辻萬長・白石加代子・大石継太
座席:S席1階L列左ブロック11,000円
時間:4時間(途中15分休憩)

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