モダンスイマーズのお芝居は一度見に行きたいと思ってまして(扉座とかで蓬莱さんの脚本素敵だと思っていたんで)、今回は新感線の高田聖子さんが出るということで、これはチャンス!とチケットを取らせて頂きました。客席はほぼ埋まっていたと思います。
さてこのお話は一晩のお話です。いわゆる「ニート」なノボル(津村)が熱を出して寝ているところに、兄サダオ(古川)の嫁千穂(高田)がやってきて世話をしている。自分にとって徹底的な日だったあの日を夢で何度も見て、「○○がいなければ」と思いそれを実行する(夢の中で)のだが、やっぱり自分の思った通りの展開にはならない。周りの人とうまく人間関係を作れないノボルのいらだちや「おれが日本を守るんだ!」と言ったアックンへの憧れとか、隠していた千穂への思いとか、何度も同じ夜を回想し、少しずつ変化をもたらすことがノボルという人間の成長へと繋がって行きます。
最後の、サダオと千穂が手を振りながら、あの窓から下を見ていて「あいつ手を振ってる」という二人の背中に、ノボルへの愛情がいっぱいに溢れていて素敵でした。
でも、聖子ちゃんって外に出るとなんで「淫売」な役ばっかりなんだろう。もしくは「はっちゃけ」キャラか、どっちかだよね?この辺りの使い方が少しもったいないな、と思ったり。話としてはなんか結構あっさりテイスト。わたしはもうちょっとドロドロした方が好みなのかもしれませんな。
公演:モダンスイマーズ「 回転する夜」
場所:THEATER/TOPS
日程:4月18日~4月30日(4/18はプレビュー公演)
作・演出:蓬莱竜太
出演:古山憲太郎・津村知与支・小椋毅・西條義将・古川悦史(文学座)・高田聖子(劇団☆新感線)
座席:D列 指定3,300円
時間:1時間30分