今回「幕末純情伝」というタイトルが付いていましたが、過去の公演を見た私から言いますと「幕末純情伝異聞」という感じで全くの新作です。
今までの感覚で&歴史の幕末好きで見に来られた方にはご愁傷様としか言いようのない、相変わらずのというか最近のつかワールドが展開していきました。
でも最近のつかさんの作品を見ている者としては「こうなるのは分かってたじゃん。」という感じ。
つか作品の総集編とでもいいますか、他の芝居に出てきた台詞がポンポンと舞台の上に投げ出されていきます。
でも思ったほど酷くなかったよ、脚本は。それよりも演出のひどさというか、稽古不足というか、掘り下げ方が足りないというか、そういうのが気になった。
正直、センター二人は見るに堪えないというか、印象薄かったんで、特に何もコメント無し。関係ないところばっかり見てたしね。
二幕のジェットストリームの真琴さんはやっぱり花道から登場して欲しかった。真琴さんここはかっこよかったのにね。橘くんのあの舞踏とかも花道とかでやってあげればファンの人たちは満足したんだろうに、もったいない。
役者で言えば、舘形さんと吉沢くんが良かった。この二人、何にも考えないでつかさんの胸に飛び込むことができたんだろうな、という感じ。いろんなものをかなぐり捨てて昇華した感じがした。吉沢くん、下衆野郎が見事にはまっていて、好感度上がりました。
以下壮大なネタバレ予定。
公演:幕末純情伝ー龍馬を斬った女ー
場所:新橋演舞場
日程:8月13日~8月27日
作・演出:つかこうへい
出演:石原さとみ・真琴つばさ・吉沢悠・舘形比呂一・山崎銀之丞・橘大五郎・矢部太郎(カラテカ)・トロイ・若林ケン・早坂実・宇津宮雅代・武田義晴・赤塚篤紀・岩崎雄一・小川岳男・川畑博稔・とめ貴志・清家利一・古賀豊 ほか
座席:一等席 9列10番台9,000円
時間:2時間50分(休憩20分)