2009年10月の記事一覧

久々の演舞場でした。
上川は正直苦手なので期待してはいなかったんですが、なんと言っても堺くんの長髪がかっこいい！！
殺陣は「すごく強い」という形容詞にはピンとこない感じでしたが（苦笑）、誰かが前に言った「笑顔で喜怒哀楽を表現する男」という感じで、淡々と笑いながら人を殺していく様が良かったです。

あと良かったなあ、と思ったのは聖子ちゃんか。
終盤で殺されてしまうところとか、もう感情移入しまくりで拝見しておりました。

早乙女くんも、日舞をベースにしたような、踊る殺陣が良かったですね。
新感線には欲しい人材じゃないんでしょうか？
華があって立ち回りが出来て、ほどほどの芝居ができる。
もうちょっと出来るだろうとは思うんだけどね。成長が楽しみな役者さんです。

1960 年に東宝で制作された特撮映画を脚色した本作品。当然その映画は見ていませんが、大王の脚本ということで、全然古くささもなく、いい感じのホラーラブストーリーという感じに仕上がっていたと思います。
高橋一生くんの悲しさとか、CHIYOを思う気持ちとかがすごく良かったです。
水野さんもこれだけ？？と思いつつ、最後のどんでん返しも良かった。

追記部分に映画の予告編貼っときました。

正直本公演がこれじゃあなあ、という感じ。
なんでケラさんがカフカの未完の原作に惹かれたのかわからないが、終わってないものには終わってない理由があるんだよ、絶対。
久々の「なんじゃこれ？」感が否めず。

学園祭？内輪受け？
まあそんな感じもありの、役者の実力も違いすぎて、バラバラな印象。
いいシーンもあるんだけどねえ…。

小さいハコでの大人計画は私の場合初めてか？ウーマンリブはあるけど。
最前列だったんで、ちょっと首が痛くなるシーンがあったり、見切れちゃう部分もありましたが、小劇場ならではの良さを満喫いたしました。

世田パブの公演情報のところには「主人公のサッちゃんと、あわてんぼうの隣人たちが暮らす、松尾スズキ初の、下町人情喜劇」と書いてありますが、確かにそりゃそうかもしれないけど、そんなのんきなもんじゃない（苦笑）。

脳性麻痺、覚醒剤、痴呆、前科持ち、不倫、心中の生き残り、とまあ、いろいろショッキングな内容は多いけど、いつも松尾さんが描く人間は、いろんなことで苦しんでいて、でもみんな幸せを求めていて、その生き様になんだかきゅんとするわ。
なんかいろいろと心に残る作品になっていたと思う。

終演後、カーテンコールが無いので（演出の都合上とアナウンスされているがどんな都合だよ！）、そのままこの気分の悪さをお持ち帰りという感じで、アンケートにあった「本公演の感想をお書き下さい（大人計画のアンケートに今までこんな項目は無かったと思うんだが）」の欄に、書くことがなくてあんまり公演と関係無いことを書いてしまったのも、この芝居を見た後遺症ってことにしてやってください。

WOWOWにて録画しておりました。いつになるのかなあ、放送。楽しみだわ。